下垂体腫瘍は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主に薬物療法を行うのはホルモン産生腫瘍です(例:プロラクチノーマにドパミン作動薬、先端巨大症にソマトスタチンアナログなど)。吐き気、めまい、血圧低下などの副作用があります。
下垂体腫瘍の治療には、主に薬物療法、手術療法、放射線療法があり、薬物療法はホルモンを過剰に分泌する機能性腫瘍に有効です。
プロラクチノーマには、ドパミン作動薬(カベルゴリン、ブロモクリプチンなど)が第一選択で、プロラクチンの分泌を抑え、腫瘍を縮小させます。副作用としては、吐き気、めまい、頭痛、血圧低下などがあります。
成長ホルモン産生腫瘍(先端巨大症)には、ソマトスタチンアナログ(オクトレオチドなど)やGH受容体拮抗薬(ペグビソマント)が用いられ、成長ホルモンの分泌や作用を抑えます。副作用としては、胆石、肝機能障害、注射部位の痛み、消化器症状などがあります。
クッシング病(ACTH産生腫瘍)には、副腎皮質ホルモン合成阻害薬(ケトコナゾールなど)やソマトスタチンアナログ(パシレオチドなど)が用いられます。副作用としては、肝機能障害、高血糖、消化器症状、倦怠感などがあります。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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