腎血管筋脂肪腫

腎臓に発生する良性腫瘍です。予後はよい場合が多いですが、大きい場合は出血のリスクがあります。

腎血管筋脂肪腫は、女性のほうが男性よりも約2倍多いと言われています。

まれな類上皮型（1%）のみ悪性化リスクがありますが、その他の腎血管筋脂肪腫はがん化しません。

いいえ、腎血管筋脂肪腫は自然には治癒しません。

腎血管筋脂肪腫と診断されたことによる不安でストレスを感じる方はいらっしゃいます。

原因不明のことが多いですが、細胞の成長を抑える特定の遺伝子異常でできることも報告されています。

腫瘍の大きさや症状、持病の有無に応じて、経過観察する方法や薬物療法、塞栓術、手術などがあります。

腎血管筋脂肪腫は出血リスクがあるため、腹部に衝撃を与えないことや、薬の副作用に注意が必要です。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

腎血管筋脂肪腫の多くは無症状のため、初期に症状が出ることはまれです。

多くは無症状ですが、腫瘍が大きくなることや出血によって、腹痛や血尿、重篤な症状が出ることもあります。

まずは泌尿器科を受診してください。必要に応じて腎臓内科や放射線科へ紹介されます。

腎血管筋脂肪腫の大きさや数を確認するため、指摘された場合は症状が出る前に一度は受診しましょう。