腎血管筋脂肪腫ではどのような症状がありますか？

腎血管筋脂肪腫（AML）は通常、良性腫瘍であり、多くの場合、他の病気の検査中に偶然発見されるほど、無症状のことが多いです。しかし、腫瘍が大きくなるにつれて、以下のような症状が現れることも報告されています。

出血

• AMLの最も重要で重篤な合併症で、腫瘍の中にある血管の異常が原因で起こります。
• 腫瘍からの出血が腎臓の周囲（後腹膜腔）に及ぶ後腹膜出血（Wunderlich症候群）は、生命に関わるショック状態を引き起こす可能性があります。
• 出血が尿の通り道に流れ込んだ場合、目に見える激しい血尿（肉眼的血尿）を引き起こします。
• 後腹膜腔への出血は激しい痛みがあり、後腹膜血腫として現れることがあります。
• 腫瘍径が4cmを超える、または腫瘍内の動脈瘤が大きい場合に、この出血のリスクが高くなるとされています。

腫瘍の増大に伴う症状

• 側腹部痛や腰背部痛。
• お腹にしこりを感じることがあります。
• 腫瘍が周囲の臓器を圧迫することによって便秘を生じることがあります。
• 血圧の上昇。

何か気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。