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しょくじせっしゅきじゅん

食事摂取基準

「食事摂取基準」とは、健康維持のため摂取エネルギーと栄養素バランス(2025年版はアルコールも含む)を示す指標です。肥満やフレイル予防に役立ちます。体重変化が続く場合は内科・栄養相談を受けましょう。

福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

食事摂取基準のQ&A

飲酒しても太りすぎないよう、アルコールのカロリーをどう計算に組み込めばいいですか?

アルコール分を「1gあたり7kcal」として計算し、食事全体のエネルギーバランスの一部に組み込みます。

ダイエットで痩せても骨が弱くなっては本末転倒ですが、骨粗鬆症を防ぎつつ効率よく痩せるコツを教えていただけますか?

極端な食事制限を避け、カルシウムやビタミンDを確保しながら、適切な体重と運動を維持することです。

最近、健康診断などで使われる「肥満」の判定基準や数値に変更はあったのでしょうか?

肥満の判定基準(BMI 25kg/m²以上)に変わりはありませんが、年代別の「目標とするBMI」が示されています。

65歳を過ぎると少し肉付きがよいほうがいいと聞きますが、若いうちより目標BMIが高めに設定されている理由を教えてください。

高齢者では、痩せすぎによる低栄養やフレイル(衰え)が死亡や要介護のリスクを高めるためです。

BMIが25kg/m²を超えて「太り気味」と言われた場合、まず食事のどこから見直すべきでしょうか?

まず「エネルギー摂取量」と「身体活動量」のバランスを見直し、エネルギー平衡を整えることが最優先です。

お酒のカロリーは身にならない(エンプティカロリー)と言われますが、それでも太らないために栄養面で気をつけるべき点はありますか?

アルコールを総エネルギーの一部と計算し、不足しがちなビタミン・ミネラルの補給を意識してください。

ついつい飲みすぎてしまうのですが、お酒を飲むと太りやすくなる仕組みを最新の知見から教えていただけますか?

アルコール自体にカロリーがあり、食欲を増進させ、さらに脂肪の分解を妨げる働きがあるため太りやすいです。

筋肉を落とさずに脂肪だけを落としたいのですが、理想的なPFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物)はどう考えればよいでしょうか?

たんぱく質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%の範囲内でバランスを整えるのが理想です。

お腹周りのメタボが気になっています。最新の食事管理の基準を、具体的な改善にどう役立てればいいですか?

内臓脂肪を減らすための「エネルギー収支」の考え方と、脂質の質を見直す具体的な数値目標を示してくれます。

リバウンドを繰り返したくないので、筋肉を守りながら健康的に脂肪を減らすための栄養の目安を教えてください。

たんぱく質を目標量の範囲(13〜20%)でしっかり確保し、エネルギー制限を緩やかに行うことです。

体型を維持しつつリバウンドを防ぐために、私に合った1日の摂取カロリーはどう計算すればいいのでしょうか?

年齢・性別・身体活動レベルに応じた「推定エネルギー必要量」を基準とし、体重変動を見ることが目安です。

効率よく痩せるためには、1日に最低どれくらいのたんぱく質を摂るべきですか?

18歳以上の男女とも、1日の総エネルギーの13〜20%を目安に摂取してください。

年齢によって「健康的な体重(BMI)」の目安が変わると聞きましたが、世代別の最新の数値はどうなっていますか?

18〜49歳(18.5〜24.9kg/m²)、50〜64歳(20.0〜24.9kg/m²)、65歳以上(21.5〜24.9kg/m²)と設定されています。

更年期に入ってから急に太りやすくなったのですが、最新の栄養指針をどう活用すれば肥満を防げますか?

自分の「推定エネルギー必要量」を把握し、身体活動レベルに合わせた食事量に調整しましょう。

高齢者の家族についてですが、「太りすぎ」と「痩せすぎ」ではどちらをより警戒して食事を作るべきでしょうか?

高齢者の場合、太りすぎよりも、筋肉や体力が衰える「痩せすぎ(フレイル)」をより警戒する必要があります。

今回の栄養基準の改定で、私たち一般の人間が「肥満対策」として特に意識すべき大きな変更点はどこですか?

アルコールをエネルギー源として明確に扱い、全体の栄養バランスの計算に組み込んだ点が大きな変更です。

脂っこいものを控えたいのですが、生活習慣病を防ぐための「脂質の目標量」は具体的にどれくらいですか?

1日の総カロリーに対して、脂質全体で20%から30%、飽和脂肪酸で7%以下を目標としています。

リバウンドしないために、自分の年齢や活動量に合わせた「本当の適正体重」を知る方法はありますか?

「目標とするBMI」の範囲(18.5〜24.9kg/m²など)に、身長(m)の2乗を掛けて計算します。

基準となる数値はわかっても自分に当てはめるのが難しいのですが、生活スタイルに合わせて活用するコツはありますか?

定期的に体重を量ってBMIの変化を確認し、食事量や活動量を調整するPDCAサイクルを回す方法があります。

血圧や血糖値が気になり始めたので、生活習慣病を予防するための食事指標を無理なく献立に取り入れる方法を教えてください。

現在の自分の摂取量を把握し、基準値との「差」を埋めるための具体的な改善目標を立てましょう。

単に油を抜くのではなく、「質のよい油」を選んで賢く痩せたいのですが、最新の基準はどうなっていますか?

飽和脂肪酸を7%以下に抑え、n-3系やn-6系などの多価不飽和脂肪酸を「目安量」通り摂ることです。

40代・50代の中年太りを食い止めるために、健康維持の目標として持っておくべきBMIの範囲を教えてください。

40代は18.5〜24.9、50代は20.0〜24.9の範囲を維持することを目指しましょう。

肥満が他の病気(糖尿病や高血圧など)に進行するのを防ぐために、食事で最も優先すべき考え方はなんですか?

生活習慣病の発症や重症化を防ぐために、各栄養素に「目標量」という基準を設けて食事の改善を促しています。

すでに肥満症の治療を受けている場合でも、一般向けの食事基準をそのままダイエットの参考にしても大丈夫でしょうか?

そのまま参考にするのは避け、医師が推奨する「肥満症診療ガイドライン」などの栄養管理指針に従ってください。

肥満解消のために炭水化物を減らそうと思いますが、1日に最低限必要な摂取量はどれくらいですか?

1日の総エネルギーの50〜65%を目安に摂取し、食物繊維を積極的に摂ることが推奨されます。

忙しくて毎食完璧にはできませんが、日常生活の中で「これなら続けられる」という現実的な肥満改善プランの立て方を教えてください。

現在の食事を把握し、無理のない範囲で「目標量」に近づけるPDCAサイクルを回すことが現実的です。

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(参考文献)

.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 エネルギー産生栄養素バランス”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316465.pdf,(参照 2026-03-19).
.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316474.pdf,(参照 2026-03-19).
.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 総論”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316460.pdf,(参照 2026-03-19).
.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 エネルギー・栄養素”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316461.pdf,(参照 2026-03-19).
.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316585.pdf,(参照 2026-03-19).
.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 たんぱく質”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316462.pdf,(参照 2026-03-19).
.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 脂質”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316463.pdf,(参照 2026-03-19).
.“「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 炭水化物”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316464.pdf,(参照 2026-03-19).

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