飲酒しても太りすぎないよう、アルコールのカロリーをどう計算に組み込めばいいですか?

アルコール分を「1gあたり7kcal」として計算し、食事全体のエネルギーバランスの一部に組み込みます。

解説

食事摂取基準2025年版では、アルコールは1gあたり7kcalとして総エネルギーに足し、たんぱく質、脂質、炭水化物、アルコールの4つの合計を100%として計算します。

これは、飲酒する日の総エネルギーを考える際に、アルコールのカロリーも食事のカロリーとして含め、全体が適正範囲に収まるように調整する必要があることを意味します。アルコールは、たんぱく質、脂質、炭水化物とは別に、独立した要素としてエネルギー計算に含められます。

アルコールのカロリーは、以下の計算式で求められます。

  • アルコール(g)× 7 kcal

計算手順

飲んだお酒の「純アルコール量(お酒に含まれるアルコールの重さ)」を計算します。

  • 純アルコール量(g)= 飲んだ量(mL)× アルコール度数(%)÷ 100 × 0.8 (※0.8はアルコールの重さの目安です)

計算した純アルコール量(g)に7kcalを掛けて、「アルコールのカロリー」を出します。

このアルコールのカロリーも、1日の合計カロリー(カロリーの割合)に含めて考え、炭水化物や脂質などの量を調整して、適正なエネルギー範囲に収めます。

  • 例:缶ビール350mL(アルコール度数5%)の場合
    • 純アルコール量 = 350(mL)× 0.05 × 0.8 = 14g
    • アルコールのカロリー = 14g × 7kcal = 98kcal

この約98kcalも、1日の合計カロリーとして考慮する必要があります。

※注意点:上記の計算は『アルコールそのもの』のカロリーです。ビールや日本酒、甘いサワーなどには、アルコールに加えて『糖質(1gあたり4kcal)』も含まれています。実際の総カロリーはさらに高くなるため、商品の栄養成分表示を確認するか、糖質分のカロリーもプラスして全体の食事量(おつまみやご飯の量)を調整するようにしてください。

特に知りたいことは何ですか?

利用規約プライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。

公開日

最終更新日

編集・監修基準について

本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。

  1. Q作成

  2. 医師執筆/監修

  3. QAレビュー

  4. 公開

福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

関連する質問
リバウンドしないために、自分の年齢や活動量に合わせた「本当の適正体重」を知る方法はありますか?

「目標とするBMI」の範囲(18.5〜24.9kg/m²など)に、身長(m)の2乗を掛けて計算します。

脂っこいものを控えたいのですが、生活習慣病を防ぐための「脂質の目標量」は具体的にどれくらいですか?

1日の総カロリーに対して、脂質全体で20%から30%、飽和脂肪酸で7%以下を目標としています。

肥満が他の病気(糖尿病や高血圧など)に進行するのを防ぐために、食事で最も優先すべき考え方はなんですか?

生活習慣病の発症や重症化を防ぐために、各栄養素に「目標量」という基準を設けて食事の改善を促しています。

単に油を抜くのではなく、「質のよい油」を選んで賢く痩せたいのですが、最新の基準はどうなっていますか?

飽和脂肪酸を7%以下に抑え、n-3系やn-6系などの多価不飽和脂肪酸を「目安量」通り摂ることです。

お酒のカロリーは身にならない(エンプティカロリー)と言われますが、それでも太らないために栄養面で気をつけるべき点はありますか?

アルコールを総エネルギーの一部と計算し、不足しがちなビタミン・ミネラルの補給を意識してください。

今回の栄養基準の改定で、私たち一般の人間が「肥満対策」として特に意識すべき大きな変更点はどこですか?

アルコールをエネルギー源として明確に扱い、全体の栄養バランスの計算に組み込んだ点が大きな変更です。

高齢者の家族についてですが、「太りすぎ」と「痩せすぎ」ではどちらをより警戒して食事を作るべきでしょうか?

高齢者の場合、太りすぎよりも、筋肉や体力が衰える「痩せすぎ(フレイル)」をより警戒する必要があります。

肥満解消のために炭水化物を減らそうと思いますが、1日に最低限必要な摂取量はどれくらいですか?

1日の総エネルギーの50〜65%を目安に摂取し、食物繊維を積極的に摂ることが推奨されます。

40代・50代の中年太りを食い止めるために、健康維持の目標として持っておくべきBMIの範囲を教えてください。

40代は18.5〜24.9、50代は20.0〜24.9の範囲を維持することを目指しましょう。

更年期に入ってから急に太りやすくなったのですが、最新の栄養指針をどう活用すれば肥満を防げますか?

自分の「推定エネルギー必要量」を把握し、身体活動レベルに合わせた食事量に調整しましょう。

関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

食事摂取基準

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。