小細胞肺がん進展型と重度の間質性肺炎について、治療の可能性を教えてください。
40代・女性のご相談
父が小細胞肺がんと診断され、進展型で再発または転移している状況です。これまで化学療法を受けてきましたが、間質性肺炎も重度であり、最初の抗がん剤治療以降は他の治療法がないと説明を受けました。
医師からは丁寧に説明をいただきましたが、少しでも可能性があるならばと考えています。どうしても無理なのでしょうか。余命の見立ても知りたいです。どのように対処すれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。
お父様のご病状について、とても心配されていることと思います。小細胞肺がんと間質性肺炎を同時に抱えていらっしゃるとのことで、ご家族の皆様にとっても大変な状況ですね。
現在の状況を整理しますと、
- 小細胞肺がんが進行しており、再発や転移が見られる
- 間質性肺炎が重い状態である
- 1回目の抗がん剤治療後、新しい治療法を見つけるのが難しい
小細胞肺がんは進行が早く、抗がん剤に反応しやすいこともありますが、再発することも多いです。さらに、間質性肺炎があると、治療の選択肢が限られてしまうことがあります。
治療の可能性を考える際には、以下の点を総合的に見ていく必要があります:
- がんの広がり具合
- 間質性肺炎の状態
- 体全体の体力
- 肝臓や腎臓などの臓器の働き
- これまでの治療への反応
今の医療では、次のような対応が考えられます:
- 症状を和らげるためのケア
- 間質性肺炎の管理
- 体の状態を保つこと
- 必要に応じた酸素の使用
- 痛みなどの症状に対するケア
【まとめ】
小細胞肺がんと重度の間質性肺炎があると、治療の選択肢は限られますが、症状を和らげてできるだけ快適に過ごしていただくための医療は続けられます。現在の主治医の先生とよく相談し、お父様とご家族にとって最善の方法を見つけていくことをお勧めします。また、必要に応じて緩和ケアの専門家に相談することも考えてみてください。具体的な余命については、診察や検査の情報がないとお答えできませんので、主治医の先生に今の状況や今後の見通しについて率直にご相談されることをお勧めします。お父様とご家族が少しでも安心できるよう、心から願っています。
公開日:
相談日:
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ