腕がつる

監修医師濱畑 智弘山田記念病院 整形外科

更新日
2024/04/16
公開日
2022/05/16

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腕がつるとは

「腕がつる」とはどのような症状ですか?

腕の筋肉が意図せず急激に収縮し、筋肉が硬くなり痛みを伴う状態です。

「腕がつる」とは、腕の筋肉が自分の意思とは関係なく、突然強く収縮して硬くなり、痛みを伴う状態を指します。医学的には「有痛性筋痙攣(ゆうつうせい きんけいれん)」と呼ばれます。

症状は数秒から数分間続くことが多く、収縮した筋肉は触ると硬くなっています。多くの場合、一時的なもので自然に治まりますが、繰り返したり、痛みが強かったりすると日常生活に支障をきたすことがあります。特に、運動中や睡眠中に起こりやすいとされています。

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腕がつるの原因

腕がつる原因や考えられる病気には何がありますか?

脱水、電解質異常、筋肉疲労が主な原因で、糖尿病や甲状腺疾患などの病気が関連することもあります。

腕がつる主な原因は、脱水、電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)のバランス異常、筋肉の疲労、血行不良などが挙げられます。激しい運動や長時間の同じ姿勢、冷えなども誘因となります。

考えられる病気としては、糖尿病(神経障害)、甲状腺機能低下症(代謝異常)、腎臓病や肝臓病(電解質異常)、末梢神経障害、薬の副作用(利尿薬など)、脊椎疾患(神経圧迫)などが関連することがあります。頻繁に繰り返す場合や、他の症状を伴う場合は、医療機関での詳しい検査が必要です。

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受診の目安・何科を受診するべきか

腕がつる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

まずは内科を受診し、必要に応じて整形外科や神経内科を紹介されることがあります。

腕がつる症状で医療機関を受診する場合、まずは一般的な内科を受診するのが適切です。内科では、全身の状態を診察し、脱水や電解質異常、糖尿病、甲状腺疾患などの全身性の原因を調べることができます。もし、神経系の問題が疑われる場合は神経内科へ、筋肉や骨格系の問題が疑われる場合は整形外科へ紹介されることがあります。

病院を受診する目安としては、頻繁に繰り返す、痛みが非常に強い、しびれや脱力感などの他の神経症状を伴う、発熱など全身症状がある、特定の薬剤を服用し始めてから症状が出始めた、といった場合が挙げられます。これらの症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

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対処法・セルフケア

二の腕がつる原因や対処法を教えてください。

二の腕がつる原因は全身の腕つりと同様で、対処法も水分補給、ストレッチ、保温が基本です。

二の腕(上腕)がつる原因は、基本的に腕全体がつる場合と同様で、脱水、電解質バランスの乱れ(特にカリウム、マグネシウム不足)、筋肉の疲労、血行不良、冷えなどが考えられます。特に、普段あまり使わない筋肉を急に使ったり、特定の姿勢や作業、運動を続けることで、二の腕の筋肉に負担がかかり、痙攣を引き起こしやすくなります。

対処法としては、つった二の腕の筋肉を痛くない範囲でゆっくりと伸ばすストレッチ、患部を温めて血行を促進する(温かいタオルなど)、脱水が疑われる場合は水分・電解質補給、痛みが強い場合は安静にする、などが有効です。頻繁に繰り返す場合は、医療機関への受診を検討してください。

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検査・診断

腕がつる症状のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

腕がつる人の特徴や、症状が出やすい状況としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 運動中や運動後に水分・電解質補給が不十分
  • 睡眠中に起こる
  • 特定の薬剤(利尿薬など)を服用している
  • 糖尿病、甲状腺疾患、腎臓病などの基礎疾患がある
  • 冷えや血行不良がある
  • 長時間同じ姿勢を続けたり、筋肉を酷使したりしたあと

確認しておくとよい項目は、いつ、どのような状況でつったか、頻度、時間帯、痛みの有無、部位、他に症状があるか(しびれ、脱力感など)などです。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけでセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

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腕がつるの薬

腕がつった時に湿布は効果がありますか?

湿布は筋肉の炎症や痛みを和らげる効果がありますが、つった直後の痙攣自体を止める効果は限定的です。

腕がつった直後において、湿布が直接的に筋肉の痙攣を止める効果は限定的です。湿布の主な作用は、含まれる消炎鎮痛成分によって、筋肉の炎症を抑えたり、痛みや不快感を和らげたりすることです。

つったあとの筋肉には微細な損傷や炎症が起こることがあり、その後の筋肉痛や違和感を軽減する目的で湿布を使用することは有効な場合があります。冷湿布は炎症を抑え、温湿布は血行を促進する効果が期待できます。

つった直後は、まずゆっくりと筋肉を伸ばし、可能であれば温める(冷やす)ことで血行を改善し、筋肉の緊張を和らげるのが先決です。湿布は、その後の痛みや違和感が続く場合に補助的に使用するとよいでしょう。

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腕がつるの治療

腕がつる症状の治療や予防方法には何がありますか?

治療は原因疾患の特定と対処、予防は水分・電解質補給、ストレッチ、適度な運動、生活習慣改善が基本です。

腕がつる症状の治療は、その根本原因によって異なります。特定の病気が原因であれば、その病気の治療が優先されます。一般的な予防方法としては、こまめな水分補給と電解質(スポーツドリンクなど)の補給、運動前後の腕の筋肉のストレッチ、適度な運動による血行促進、体を冷やさない工夫、マグネシウムやカリウムを多く含むバランスの取れた食事、十分な睡眠とストレス軽減が挙げられます。症状が出た際は、ゆっくりと筋肉を伸ばすことで痛みが和らぐことがあります。

また、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)などの漢方薬が予防や治療に有効な場合もあります。芍薬甘草湯は、筋肉の急な収縮を和らげる作用があるとされています。ただし、漢方薬の使用については、体質や他の服用薬との兼ね合いもあるため、医師や薬剤師と相談が必要です。

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腕がつるの予防

腕がつるのを予防する栄養素はなんですか?

マグネシウム、カリウム、カルシウムなどの電解質や、ビタミンB群が予防に役立つとされています。

腕がつるのを予防するためには、体内の電解質バランスを適切に保つことが重要です。特に以下の栄養素が関連すると考えられています。

  • マグネシウム: 筋肉の収縮と弛緩、神経伝達に重要。ナッツ類、海藻類、大豆製品などに豊富
  • カリウム: 細胞内外の水分バランスや神経・筋肉の機能維持に不可欠。野菜、果物、海藻類などに豊富
  • カルシウム: 筋肉の収縮に直接関与。乳製品、小魚、緑黄色野菜などに豊富
  • ビタミンB群: 特にB1、B6、B12は神経機能の維持に関与。豚肉、レバー、魚介類などに含まれる

上記の栄養素は、バランスの取れた食事から摂取することが基本です。特定の栄養素だけを過剰に摂取するのではなく、さまざまな食品を組み合わせることが大切です。

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腕がつるのを防ぐストレッチはありますか?

腕や肩周りの筋肉をゆっくり伸ばすストレッチが有効です。

腕がつるのを予防するためには、腕や肩周りの筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進するストレッチが有効です。

例えば、上腕二頭筋(二の腕の前側)を伸ばすには、壁に手のひらをつけて体をひねるストレッチ、上腕三頭筋(二の腕の後ろ側)を伸ばすには、腕を頭の上に上げて肘を曲げ、もう一方の手で肘を引くストレッチがあります。また、肘から先の筋肉を伸ばすには、腕をまっすぐ伸ばし、手のひらを上下にして指先を掴んで手前に引くストレッチが効果的です。
腕がつるのを防ぐストレッチを説明する図です
ストレッチは反動をつけずにゆっくりと20~30秒間キープし、深呼吸しながら行いましょう。特に運動前後や、長時間同じ姿勢で作業した後に行うと効果的です。

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この記事の監修医師

監修医師 濱畑 智弘

濱畑 智弘 先生

山田記念病院 整形外科

慈恵医大を卒業。 浅ノ川総合病院、厚生中央病院を経て2021年4月より浅草病院 整形外科に勤務。 整形外科一般および人工関節置換術を専門とする。 より広い視点で医療を捉えなおすことが出来るように2020年4月より立教大学ビジネスデザイン研究科に入学、2022年3月に卒業しMBA取得。

更新日
2024/04/16
公開日
2022/05/16