自分が自分でないような感じがする
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/05/13
「自分が自分でないような感じがする」がどの病気に関連するかAIでチェックする
自分が自分でないような感じがするという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「自分が自分でないような感じがする」のQ&A
- A.
必ずしも病気とは言えません。ストレスや肉体的疲労があるときにもそのような感じが現れることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る現実感がない、ふわふわする感じがある、というだけで病気とは言えません。
病気でなくても、ストレスがかかったときや、睡眠の前後などにそのように感じることはあります。
ただ、現実感がない、ふわふわする感じが長引く場合や、その感じが苦痛である場合、不安や抑うつ、意欲の低下など、ほかの症状を伴う場合、日常生活に支障が出ている場合には、治療を受けるほうがよい場合もありますので、医療機関(精神科、身体の症状があれば心療内科)の受診をおすすめします。 - A.
ストレスや肉体的疲れにより、病気でない人にも起こりえます。トラウマ体験のある人や精神疾患を持つ人は、頻度がやや多いとされています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る「自分が自分じゃない感覚」は、病気でない人の場合にも、ストレスがかかったときや肉体的に疲れた時に起こりうるとされています。
また、いわゆる「バーンアウト」状態を表すときに用いられることもあります。
一般人口よりも、外来通院中や入院中の人に起こる頻度が高く、併存する状況や疾病として、- 虐待経験
- 他の解離症
- 物質使用
- 統合失調症
- ボーダーラインパーソナリティー障害
- うつ
- 不安症
などが報告されています。
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下に当てはまる場合は離人症の可能性があります。
- 自分が世界から切り離されたような感じがする
- 見ているものが平面に見える、あるいは、生き生きと感じられない
- 自分の身体が、自分のものではないかのように感じる
- 好きな活動をしていても楽しさが感じられない
- 食べ物の味や香りに、快不快といった感じがわかない
- 自分の身体が、宙に浮いているように、軽く感じられる
- 最近自分がしたことなのに、まるでずっと前にしたことのように感じる
- 初めてのことなのに、以前に体験したことがあるかのように感じる
- 自分に触らないと、自分の身体があることを確信できない
- 慣れ親しんだ場所が、まるで初めて見たような、なじみのない場所に見える
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、離人症かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
- A.
現実や自分を実感できなかったり、五感の感覚が鈍くなったように感じることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る離人感は、すべてが病的なものといえるわけではないため、初期症状を見分けるのは難しい部分もありますが、
- 世界を遠くに感じる
- 周りを実感することができない
- 鏡を見ても自分だという実感がない
- 痛みや味覚などの感覚が鈍い
などの体験を、はじめに感じることがあるかもしれません。
日常生活への影響が少なければ、心配しすぎることはないかもしれませんが、徐々にそのような体験の持続時間が長くなったり、頻度が増えたり、程度が強くなり苦痛が強い場合や、抑うつや不安、対人過敏、幻聴のような体験を伴う場合は、医療機関の受診を検討しましょう。 - A.
自分の考えや感情、身体を現実的なものとして感じられないという感覚があります。
解説「離人感」の特徴は、自分を奇妙で非現実的なものとして体験したり、自分自身の思考、感情、感覚、身体、行動について、外部の観察者であるかのように感じることです。
感情や身体が麻痺したり、離れたところから自分を見ていたり、知覚が変容したりという体験をすることがあります。
「現実感喪失症」とは、他者や事物、世界を奇妙で非現実的なものとして体験したり、周囲から離隔されていると感じることです。
具体的には、- 膜やヴェールがかかっていて世界を遠くに感じる
- 感情がなくなった
- 判断したり考えたりすることができない
- 足が地につかない感じがする
- 雲の上を歩いているよう
- 身体から自分がずれて感じられる
などの訴えが、なされることがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る金吉晴. ICD-11 におけるストレス関連症群と解離症群の診断動向. 精神神経学雑誌. 2021, 123, 676-683.
内海 健ほか. 精神科シンプトマトロジー症状学入門心の形をどう捉え、どう理解するか. 医学書院. 2021 - A.
天才に多い症状とは限りませんが、いわゆる天才と呼ばれる人が体験を書き残している、ということはあるかもしれません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る離人感・現実感喪失症は、天才に多い症状とは限りません。
ただ、「鋭敏な感受性とすぐれた自己観察力をもつ文学者や哲学者は、ふつうの人よりもより多くこの体験を知っており、これをみずからの作品のなかに記載している人も多い」と、木村敏が述べているように、いわゆる天才と呼ばれる人たちが、離人感・現実感喪失症の症状について記録したものが残っている、という事実はあるかもしれません。
例えば、フロイトも若いころに体験した離人現象について、ロマン・ロランに手紙を送っているようです。 - A.
自分の考えや感情、身体を現実的なものとして感じられないという感覚があります。
解説「離人感」の感覚とは、自分が奇妙で非現実的なものとして体験したり、自分自身の思考、感情、感覚、身体、行動について、外部の観察者であるかのように感じることです。
感情や身体が麻痺したり、離れたところから自分を見ていたり、知覚が変容したり、という体験をすることがあります。
具体的には、- 膜やヴェールがかかっていて世界を遠くに感じる
- 感情がなくなった
- 判断したり考えたりすることができない
- 足が地につかない感じがする
- 雲の上を歩いているよう
- 身体から自分がずれて感じられる
などの訴えがなされることがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る金吉晴. ICD-11 におけるストレス関連症群と解離症群の診断動向. 精神神経学雑誌. 2021, 123, 676-683.
内海 健ほか. 精神科シンプトマトロジー症状学入門心の形をどう捉え、どう理解するか. 医学書院. 2021 - A.
ストレスや肉体的疲れにより、病気でない人にも起こりえます。トラウマ体験のある人や精神疾患を持つ人は、頻度がやや多いとされています。
解説離人症に、どのような人がなりやすいかについては、医学的に確立された説はありません。
ただ、以下のような人に多いという専門家の意見はあります。- ストレスがかかっているとき
- 肉体的に疲れたとき
- 「バーンアウト」状態のとき
これらは、離人感があるというだけでは、病気とは限りません。
また、一般人口よりも、外来通院中や入院中の人に起こる頻度が高く、併存する状況や疾病として、- 虐待経験
- 他の解離症
- 物質使用
- 統合失調症
- ボーダーラインパーソナリティー症
- うつ
- 不安症
などが報告されています。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る内海 健ほか. 精神科シンプトマトロジー症状学入門心の形をどう捉え、どう理解するか. 医学書院. 2021
Jinyan Yang et al. The Prevalence of Depersonalization-Derealization Disorder: A Systematic Review. J Trauma Dissociation. 2023, 24, . - A.
ストレスやトラウマ経験が原因になりえます。てんかんなどの器質性、統合失調症に伴うものもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る離人感の原因としては、器質性疾患、気分障害、統合失調症、てんかんなどによる可能性があります。
それぞれの病気には、頭部外傷などのきっかけがある場合もあれば、ない場合もあります。
戦争や紛争などのトラウマ体験やストレス、孤立した状況において起こるという説もあります。
原因やきっかけがはっきりしないけれども、離人症の症状がみられることもあります。
病気として扱われない離人感は、- 入眠時や睡眠からの覚醒時
- ごく単純な身体労働
- 酒などの物質使用
- ヨガ
- 瞑想
- 宗教的行などの類催眠的状況
- 哲学的・人生的疑問にとらえられた状況
- 新規な状況に直面しての緊張
などから、もう少し深刻・複雑な葛藤の伏在を認めるものまで、さまざまな誘発条件がみられるという説もあります。
- A.
自己の身体や精神、外側の世界に対するリアリティが感じられないという症状の体験です。
解説ICD-11という診断基準においては、「離人感・現実感喪失症」として「解離症群」に含まれます。
「離人感」の特徴は、自分が奇妙な非現実的なものとして体験したり、自分自身の思考、感情、感覚、身体、行動について、外部の観察者であるかのように感じることです。
感情や身体が麻痺したり、離れたところから自分を見ていたり、知覚が変容したり、という体験をすることがあります。
「現実感喪失症」とは、他者や事物、世界を奇妙な非現実的なものとして体験したり、周囲から離隔されていると感じることです。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るWorld Health Organization. Clinical descriptions and diagnostic requirements for ICD-11 mental, behavioural and neurodevelopmental disorders. World Health Organization. 2024
金吉晴. ICD-11 におけるストレス関連症群と解離症群の診断動向. 精神神経学雑誌. 2021, 123, 676-683. - A.
情動が安定しない、記憶が途切れる、自傷行為を伴う、などの場合は、車の運転など危険を伴う行為をせず、周りの人や専門家に頼りましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る離人感・現実感喪失症の場合、日常生活で気をつけることがあるかどうかは、症状の種類や程度に寄ります。
離人感・現実感喪失症の症状があっても、生活をする上での大きなストレスはなく、情動的に安定し、自傷行為などがない場合は、特別気をつけることはないかもしれません。
一方で、情動が不安定で、記憶が途切れることがあったり、自傷行為を伴うような場合には、安全を確保するために、周囲の人や、専門家のサポートを要する場合もあります。
まずは、お困りごとがある場合は、医療機関や身近な人に相談してみましょう。 - A.
原因となる病気があればその治療、または困りごとに対する対症療法として、薬物療法、心理療法、ニューロモデュレーションなどが用いられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る離人感が、器質性疾患、気分障害、統合失調症、てんかんなど、ほかのご病気に伴う場合、もともとのご病気に対する治療が大切になるでしょう。
また、睡眠障害や不安などの症状がある場合は、対症療法として、睡眠薬や抗不安薬が用いられることもあります。
ほかのご病気に伴わず、離人症症状のみがある場合の標準的な治療は、まだ確立されてはいませんが、薬物療法、ニューロモデュレーション、心理療法の組み合わせによる治療が考えられるという論文があります。 - A.
心理療法やニューロモデュレーションが用いられることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る薬が効かない場合は、心理療法や、ニューロモデュレーションが選択肢に入るかもしれません。
2~3種類の薬を用いただけで「薬が効かない」と決めてしまうのではなく、ほかの病気がないか、診断は適切かなど、再検討するために、セカンドオピニオンのための受診を検討してもよいかもしれません。
特に、トラウマ関連疾患に対する治療は、すべての医師やカウンセラーが精通しているわけではないため、よりご自身のニーズに合った治療者を探すという方法があります。 - A.
離人症に対する薬物療法は、併存する病気の有無や症状によって異なります。気分安定薬などの向精神薬が用いられることがあります。
解説離人症の薬物療法については、原因や併存症によって変わります。
また、発表されている研究も多くなく、確立したエビデンスがあるとはいえません。
症状が、器質性疾患、気分障害、統合失調症、てんかんなど、ほかのご病気に伴う場合は、もともとのご病気に対する治療が大切になるでしょう。
例えば、抗精神病薬や、気分安定薬などが用いられることがあるでしょう。また、睡眠障害や、不安などの症状に対しては、対症療法として、睡眠薬や抗不安薬が用いられることもあります。
副作用も、薬によってさまざまですが、向精神薬の副作用としては、眠気や、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、高所での作業、あるいは、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事しないようにしましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るSici Wang et al. The Treatment of Depersonalization-Derealization Disorder: A Systematic Review. J Trauma Dissociation. 2024, 25, .
Roshan Sutar et al. Pharmacotherapy for dissociative disorders: A systematic review. Psychiatry Res. 2019, , . - A.
社会生活や日常生活に支障が出ている場合は、医療機関を受診するほうがよいでしょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る離人感・現実感喪失症の症状によって、社会生活や日常生活に支障が出ている場合は、医療機関を受診するほうがよいでしょう。
例えば、判断したり考えたりすることがうまくできない、記憶がぼんやりすることがある、興味や関心がわかない、などの症状によって、学業や仕事に支障をきたしている場合は、受診が望ましいでしょう。
また、離人症の症状だけでなく、対人過敏症状、幻聴様体験、情動の不安定さ、自傷行為を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 - A.
精神科・心療内科を受診しましょう。身体の症状がある場合は、該当の科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る精神科・心療内科を受診しましょう。
身体症状を伴う場合は、その症状を扱う科をまず受診してもよいかもしれません(例:香りが感じられない場合は耳鼻咽喉科など)。
ストレスやトラウマなど、思い当たる原因がある場合、その治療(例えばPTSDなど)を診療するとホームページなどに書いてある医療機関の受診が望ましいでしょう。
また、カウンセリングなどを受けられる体制のある医療機関のほうが、望ましい場合もあります。
監修医師
診療科・専門領域
- 内科