黄体機能不全の症状は?黄体機能不全
監修医師金沢 誠司産婦人科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
黄体機能不全と診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)
最初に気になった症状
受診した診療科
受診して「黄体機能不全」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
ユビーで症状チェックしたあと、受診して「黄体機能不全」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、生理以外での血性帯下(50%)、過長月経(20%)、月経周期異常(19%)などでした。
受診した診療科は、産婦人科(57%)、婦人科(37%)の順でした。
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黄体機能不全とは
黄体(卵巣で排卵後に形成される組織)からのホルモンの分泌不全により、月経(生理)不順や不妊の原因となります。基礎体温の高温相の短縮(10日以内)がある場合は黄体機能不全の可能性があります。
「黄体機能不全」とはどのような病気ですか?
着床の過程に重要なホルモンであるプロゲステロンの分泌や働きが不十分な状態になることです。
黄体機能不全は、妊娠の成立において重要なホルモンである、プロゲステロンの分泌や働きが不十分な状態のことです。
妊娠が成立する過程においては、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の性ステロイドホルモンが重要な役割を果たしています。
なんらかの理由により、これらのホルモンの産生や分泌に支障が生じた場合、着床がうまくいかず、妊娠が成立しにくくなる可能性があります。
特にプロゲステロンは着床に大きくかかわるホルモンであり、排卵から次の月経までの黄体期が10日未満の場合や、黄体期中期の血中プロゲステロンが10ng/ml未満の場合に黄体機能不全とされます。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全の症状
生理前に胸が張らないのは黄体機能不全が原因ですか?
黄体機能不全が原因の可能性もありますが、断定することはできません。
月経前に胸が張らない原因として、黄体機能不全の可能性も考えられますが、胸が張らないからといって、必ずしも黄体機能不全とも限りません。
月経前に胸が張る主な原因は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの作用とされています。このプロゲステロンの作用が不十分である黄体機能不全では胸が張りにくくなる可能性がありますが、胸の張りの感じ方にはかなり個人差があるため、一概に胸が張らないからといって黄体機能不全とも言えません。
黄体機能不全には初期症状はありますか?
月経不順などの症状がみられ、基礎体温の高温相が10日以下になることがあります。
黄体機能不全に特異的な初期症状は特にありませんが、黄体機能不全ではプロゲステロンというホルモンの分泌が不十分な状態のため、月経周期に影響を与え、月経不順などの症状がみられます。
また、基礎体温を測っている方では、月経周期の後半が短縮して通常14日程度である高温相が、10日以下になっていることがあります。
ただし、月経不順の原因はさまざまで、また基礎体温も測定方法による誤差が大きいため、自己判断には注意が必要です。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全ではどのような症状がありますか?
基礎体温の高温相が10日以下に短くなります。また妊娠しづらくなる可能性もあります。
黄体機能不全では、プロゲステロンというホルモンの分泌が不十分な状態のため、月経周期に影響を与えます。
具体的には月経周期の後半が短縮し、通常14日程度である基礎体温の高温相が10日以下に短くなります。
ただし、基礎体温は測定方法による誤差が大きいため、自己判断には注意が必要です。
また、プロゲステロンは妊娠の着床の過程において重要な役割を担っており、黄体機能不全の方は妊娠しづらかったり、流産しやすかったりする可能性があるとの報告もあります。
一方で、黄体機能不全と不妊症や反復流産との関連は十分にはわかっていない点もあるため、一人で悩まずに主治医と相談するとよいでしょう。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全で高温期に体温が下がるのはなぜですか?
プロゲステロンの分泌や作用が不十分であるとことが主な原因とされています。
黄体機能不全の場合、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの分泌や作用が不足していることが原因で高温相が十分に保てないと考えられています。
プロゲスチンは、排卵後に卵巣の黄体から分泌される女性ホルモンの一種であり、妊娠しやすい環境に身体を整える作用があります。
基礎体温の調整にも影響しており、排卵後に0.3~0.5℃程度基礎体温が上がるのは、主にこのプロゲステロンの作用とされています。プロゲステロンの働きが十分でないと高温相が維持できなくなります。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
黄体機能不全の原因
黄体機能不全の原因にストレスは関係ありますか?
ストレスは黄体機能不全の原因のひとつになり得ます。
はい、ストレスは黄体機能不全の原因となります。ストレスは、脳からのホルモン分泌を左右することで黄体機能のみならず卵巣機能全般に影響を与えることが知られています。
ストレスは脳から卵巣への刺激に影響を与え、卵胞の発育や排卵の抑制をはじめとしたさまざまな作用をもたらします。その結果、黄体の形成やプロゲステロンの産生にも悪影響をもたらし、黄体機能不全の原因になると考えられます。
黄体機能不全の原因は何がありますか?
排卵後の黄体から十分なプロゲステロンが分泌されないことが主な原因と考えられています。
黄体機能不全の主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
黄体からのプロゲステロンの分泌不全
なんらかの理由で、排卵後の黄体から十分なプロゲステロンが分泌されないことで、血中のプロゲステロン濃度が低くなります。
子宮内膜のプロゲステロンへの反応性の低下
プロゲステロンに対する子宮内膜の反応性が低下することで、子宮内膜におけるプロゲステロンの作用が低下します。
また、上記以外にも原因がはっきりしない場合なども少なくないとされています。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全の検査・診断
黄体機能不全のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
黄体機能不全では、以下のような症状がみられることがあります。
- 月経不順
- 不正出血
- 月経周期の後半が短縮(基礎体温の高温相が10日以下)
- 基礎体温の高温相の途中で低温になるなど、グラフがガタガタしている
- 不妊症(妊娠しづらい)
- 反復流産、習慣性流産(妊娠しても流産を繰り返す、不育症)
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、黄体機能不全かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全は血液検査でわかりますか?
血中プロゲステロン濃度が参考になりますが、必ずしも血液検査でわかるわけではありません。
黄体機能不全の補助的な診断として、血中プロゲステロン濃度を測定することもあります。
一方で、黄体機能不全の診断基準や病的な意義は定まっておらず、血中プロゲステロン濃度の測定は不要との意見もあります。そのため、血液検査はあくまで参考程度として考えるとよいでしょう。
実際に黄体機能不全が疑われる場合に行う検査や治療は、挙児希望の有無や不正出血の有無などによっても異なります。
黄体機能不全の診断で排卵検査薬は使いますか?
補助的に用いることがあります。
黄体機能不全の診断で、排卵検査薬を用いることはあっても補助的な役割となります。
黄体機能不全を疑う場合に、排卵の有無を確認することは重要な要素となるため、排卵検査薬を用いることもあります。一方で、排卵検査薬で黄体機能そのものを評価することはできませんので、あくまで補助的な役割となります。
なお、黄体機能不全の診断基準は明確ではなく、診断に必要な検査も定まっていません。問診や血液検査、排卵の有無の確認などを行い、総合的に判断することが一般的です。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
黄体機能不全が疑われる場合、どのような検査を行いますか?
基礎体温の測定や血中プロゲステロン濃度の測定などを行うことがあります。
黄体機能不全が疑われる場合には、基礎体温の測定や血中プロゲステロン濃度の測定などを行うことがあります。
一方で、黄体機能不全の定義や病的な意義に関しては必ずしも定まっていません。そのため、特に妊娠を希望されている方などでは、黄体機能の評価ではなく排卵の有無の確認を中心に行うこともあります。
また、不正出血などがある場合には、がん検診などを行うこともあります。
黄体機能不全の治療・対処法
黄体機能不全への対処法は?
妊娠希望のない場合は特に治療の必要はありませんが、月経不順や妊娠希望のある場合は基礎体温を測定し、産婦人科で相談してください。
黄体機能不全の治療にピルは使いますか?
いわゆるピルは一般的には用いません。
月経周期の調整や不正出血に対する治療として、ピルを用いることもありますが、黄体機能不全そのものに対する治療として、いわゆるピルを用いることは一般的ではありません。
黄体機能不全が疑われる場合に用いられるホルモン剤としては、以下のようなものが挙げられます。
黄体ホルモンの補充
排卵後に黄体ホルモン製剤を摂取することで黄体機能を補います。黄体機能不全に対する代表的な治療のひとつです。
排卵誘発剤の使用など
特に挙児希望がある場合などに行われる治療法です。卵胞の発育を促す薬剤や排卵を促す薬剤が有効なこともあります。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
黄体機能不全の場合、主にどのような治療をしますか?
黄体機能を改善させたり、黄体ホルモンを補充したりする治療を行います。
黄体機能不全の治療には、卵巣を刺激する方法と黄体ホルモン補充療法があります。
卵巣刺激
排卵誘発剤や黄体を刺激するhCGを投与することで、黄体機能を改善させる方法です。
黄体ホルモン補充療法
黄体ホルモンであるプロゲステロンそのものを、経口剤や腟剤などを用いて補充する方法です。
また、黄体機能不全の原因と考えられる病気等がある場合には、それらの治療や対処が行われます。
黄体機能不全の診断や実際に治療すべきかどうかに関しては、さまざまな意見があります。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-02-07)
受診の目安・何科を受診するべきか
黄体機能不全を放置するとどうなりますか?
妊娠しづらい状況が続く可能性があります。
黄体機能不全を放置すると、妊娠しづらい状況が続く可能性があります。
黄体期が短い場合など、黄体機能不全が疑われる場合には、しっかりと排卵していない可能性もあります。特に挙児希望がある場合などは、早めに産婦人科を受診するとよいでしょう。
一方で、黄体機能不全の診断基準や病的な意義は明確ではないため、正確なことはわかっていない点にも注意が必要です。そのため、基礎体温の変化などにあまり神経質にならないことも重要です。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
黄体機能不全が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
気になる症状がなければ受診しなくてもよいですが、妊娠希望の場合は早めの受診をおすすめします。
気になる症状がなく、妊娠も希望していない場合は、基本的に受診する必要はありません。
黄体機能不全では、プロゲステロンというホルモンの分泌が不十分な状態となり、月経不順がみられることがあります。
月経不順や不正出血など、気になる症状がある場合は、婦人科を受診するようにしましょう。
また、黄体機能不全では妊娠しづらくなったり、流産しやすくなったりするといった報告もあります。
妊娠希望の場合にも、早めに受診することをおすすめします。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
婦人科、産婦人科、不妊治療専門クリニックなどで治療することが可能です。
黄体機能不全は、妊娠の成立において重要なプロゲステロンというホルモンの分泌が不十分な状態のことです。
黄体機能不全が疑われる場合には、婦人科を受診するようにしましょう。
日常生活において影響がない場合も少なくないので、必ずしも受診する必要はありませんが、月経不順で困っている方や妊娠しづらい方などは、一度受診してみるとよいでしょう。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全の専門医がいる近くの病院はありますか?
黄体機能不全の専門医がいる病院を見る黄体機能不全の薬
黄体機能不全の改善に漢方は使われますか?
使われることもありますが、あくまで補助的な役割と考えられます。
漢方の専門家を中心に漢方薬が用いられることもありますが、治療の中心ではなく補助的な役割と考えられます。ホルモン剤をはじめとした以下のような治療法が、黄体機能不全に対する一般的な治療とされています。
他のホルモン異常の改善
甲状腺機能異常や高プロラクチン血症などがある場合には、それらの治療を行います。
黄体ホルモンの補充
排卵後に黄体ホルモン製剤を摂取することで黄体機能を補います。
排卵誘発剤の使用など
卵胞の発育を促す薬剤や排卵を促す薬剤が有効なこともあります。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
対処法・セルフケア
黄体機能不全の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
ホルモンバランスを整えるため、過度なストレスを避け、健康的な生活を送りましょう。
黄体機能不全の原因のひとつに、ホルモンバランスの乱れがあります。
それに関連して、ストレスや栄養不良なども、卵巣の周期の乱れや生殖機能の低下に関与すると考えられています。
女性ホルモンのバランスは、生活習慣やストレスにより大きく影響を受けます。
日常生活においては、ホルモンバランスを整える健康的な食事や運動、ストレスなどの原因を避けることが重要です。
また、お薬が処方されている場合や、医師からの特別な指示がある場合には、それに従って生活するようにしてください。
黄体機能不全で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬剤の変更や量の調整を検討することが一般的です。
黄体機能不全の治療には、卵巣刺激を行う方法と黄体ホルモン補充療法があります。
治療の効果が不十分である場合には、薬剤の量が不十分、あるいは種類が適切ではない可能性があります。そのため、薬剤の種類や量を調整することになります。
一方で、通常、黄体機能不全の治療に難渋することはあまりありません。月経周期によっても、黄体機能は変化します。
治療の効果が不十分と感じた場合には、まずは主治医と相談するとよいでしょう。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全に関連するその他の質問
黄体機能不全で不正出血が起こることはありますか?
黄体機能不全が原因で、不正出血が起きることはあります。
はい、黄体機能不全が原因で不正出血が起きることはあります。特に月経前に少量の出血や茶褐色の帯下を認めることが特徴的です。
プロラクチンは妊娠を維持するように働くホルモンであり、子宮内膜の維持に重要です。プロゲステロンの作用が不十分な黄体機能不全では、子宮内膜が十分に維持できずに高温相が短くなったり、月経前に少量の出血を認めたりすることがあります。
なお、不正出血がある場合には、黄体機能不全以外の病気の可能性もあるため、一度産婦人科を受診するとよいでしょう。
黄体機能不全だとプロゲステロン(黄体ホルモン)の数値はどうなりますか?
低下する傾向があります。
黄体機能不全では、血中プロゲステロン濃度が低くなる傾向があります。実際に黄体期の血中プロゲステロン濃度の低下は、黄体機能不全の診断根拠のひとつと考えられています。
一方で、黄体機能は必ずしも血中プロゲステロン濃度と一致するわけではないことに注意が必要です。また、月経周期ごとにもプロゲステロン濃度は変動します。そのため、血中プロゲステロン濃度はあくまで参考程度に考えるとよいでしょう。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
黄体機能不全でも妊娠できた人はいますか?
適切な治療を受けることにより、妊娠できた方はたくさんいらっしゃいます。
黄体機能不全でも妊娠することはできます。
黄体機能不全は、妊娠の成立において重要なホルモンの分泌が不十分な状態のことです。
なんらかの理由により、これらのホルモンの産生や分泌に支障が生じた場合、着床がうまくいかず、妊娠が成立しにくくなります。
しかし、適切な治療を受けることにより妊娠し、出産に至っている方はたくさんいらっしゃいます。
黄体機能不全で自然妊娠した方もいらっしゃいますが、妊娠希望であれば、早めに治療を開始することをおすすめします。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertilityほか. Fertil Steril. 2021,115(6),1416-1423.
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-02-07)
黄体機能不全の場合、基礎体温はどうなりますか?
黄体機能不全の場合には、基礎体温が上昇する高温相が短くなる傾向があります。
黄体機能不全の場合には、高温相が短くなる可能性があります。黄体機能不全とは、主に卵巣の黄体からのエストロゲンとプロゲステロンが不十分となっている状態です。
プロゲステロンの作用や分泌量が十分ではない場合に、基礎体温が十分に上昇しなかったり、上昇する期間が短くなったりする傾向があります。基礎体温がガタガタしたり不安定な場合には、一度産婦人科で相談してみるとよいでしょう。
なお、黄体機能不全の病的な意義や診断基準などは、必ずしも確立していません。基礎体温の変化に神経質になりすぎないことも重要です。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
黄体機能不全の改善にサプリは有効ですか?
効果としては限定的だと考えられます。
黄体機能不全の治療として、サプリメントの効果は限定的だと考えられています。黄体機能不全の主な治療としては、以下のようなものが挙げられます。
他のホルモン異常の改善
甲状腺機能異常や高プロラクチン血症などがある場合には、それらの治療を行います。
黄体ホルモンの補充
排卵後に黄体ホルモン製剤を摂取することで黄体機能を補います。
排卵誘発剤の使用など
卵胞の発育を促す薬剤や排卵を促す薬剤が有効なこともあります。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
黄体機能不全の改善によい食べ物を教えてください。
根拠は限られますが、ビタミン類を含め十分な栄養摂取が望ましいと考えられています。
低栄養や食事制限は、黄体機能不全の原因になり得るとされており、十分な栄養の摂取は重要だと考えられます。また、ビタミンB群やビタミンD、Eなどを多く含む食べ物は黄体機能不全の改善によい可能性がありますが、根拠としては限られます。
睡眠やストレス含め、健康的な生活習慣はとても重要ですが、食事のみで黄体機能不全を改善することは難しい可能性があります。黄体機能不全が疑われる場合には、医師に相談するとよいでしょう。
参考文献
Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Reproductive Endocrinology and Infertility. Diagnosis and treatment of luteal phase deficiency: a committee opinion. ASRM pages. 2021, 115, p1416-1423.
3.内分泌異常.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/3%EF%BC%8E%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8/(参照 2025-12-23)
Mary A Andrews et al. Dietary factors and luteal phase deficiency in healthy eumenorrheic women. Hum Reprod. 2015, 30, 1942-51.
黄体機能不全は自分で改善できますか?
生活習慣の改善により、自然と改善することもあります。
ホルモンバランスの乱れにより、黄体機能不全となっている場合、生活習慣の改善により黄体機能不全も改善する可能性があります。
女性ホルモンのバランスは、生活習慣やストレスにより大きく影響を受け、ストレスや栄養不良などが、卵巣の周期の乱れや生殖機能の低下に関与すると考えられています。
そのため、ホルモンバランスを整える健康的な食事や運動、ストレスなどの原因を避けることにより、自然に改善することも考えられます。
ただし、自分では解決できない原因がある場合もありますので、注意が必要です。また、妊娠を希望している場合なども早めの受診をおすすめします。
黄体機能不全について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「黄体機能不全」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 妊娠したいと考えているのに、妊娠できない状態が1年以上続いていますか?
- 生理の出血量や出血期間がおかしいと感じますか?
- 生理が遅れる、あるいは早まっているということがありますか?
黄体機能不全に関連する病気・症状
この記事の監修医師
金沢 誠司 先生
産婦人科・産科・婦人科
産婦人科専門医・医学博士。新潟大学医学部卒、東北大学大学院修了。 国立成育医療研究センター等の高度周産期施設で胎児診療や臨床研究に従事したのち、Ubie株式会社にて医療AI開発を通じた医療のDX化を推進。 現在は、臨床の最前線で胎児超音波や出生前診断を専門としつつ、これまでの臨床知見とAI開発経験を融合。女性がライフスタイルに合わせて健康をデザインする「マタニティ・ストラテジスト」として活動。全女性が根拠ある医療情報を手にし、戦略的に体調を管理するためのメディア [Platform Women's](https://platform-womens.jp/) を主宰している。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03