薬物依存症・乱用
と症状の関連性をAIで無料でチェック

物質使用によって、以下のような後遺症が引き起こされることがあります。

• 精神病性障害（幻聴や被害妄想）
• 気分障害（抑うつ）
• 不安症
• 睡眠障害
• せん妄

また、幻覚剤の場合は、知覚障害（フラッシュバック）を引き起こすこともあります。
肝機能障害、腎機能障害などの身体への影響も起こりえます。

薬物を一定期間常用した後に、突然使用を止めたり減量したりすると、以下のような症状が起こることがあります。これは”物質離脱”と呼ばれます。

• 震え
• 発汗
• 疲労感
• 眠気
• 腹痛
• 嘔気・嘔吐
• 筋肉の痛み
• 頭痛、発熱
• 睡眠障害
• 食欲低下あるいは亢進
• 落ち着きのなさ
• 不安
• 不快気分、抑うつ気分
• 怒りっぽさ
• 集中困難
• 幻覚や錯覚
• 精神運動興奮
• けいれん

薬物使用障害の場合、肝機能障害などの身体合併症を伴う場合も多いです。離脱症状と決めつけず、速やかに医療機関を受診しましょう。

以下のうち、少なくとも2つが12ヶ月以内に起こっていれば、診断がつく可能性があります。

• 薬の使用が意図していたよりも多くなりがち
• 薬の使用が意図していたよりも長期間になりがち
• 使用を減らしたり制限したりすることが難しい
• 薬を得るための活動、薬を使用すること、使用から回復することに多くの時間がかかる
• 薬を使うことへの強い欲求や衝動がある
• 薬物の使用の結果、職場、学校、家庭における重要な役割の背k人を果たすことができない
• 社会的、対人的問題が起こり、悪化する
• 薬物の使用のために、重要な社会的、職業的、娯楽的活動をやめたり減らしたりする
• 身体的に危険な状況でも薬物を使用する
• 効果を得るために大量の薬物を必要とする
• 同じ量の薬物では以前と同じ効果が得られない
• 離脱症状がある

また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。

物質使用障害の初期症状として、耐性が挙げられます。耐性が形成されると、同じ量の使用により効果が弱くなり、期待される効果に達するためにより多くの物質を必要とします。このようにして、使用頻度や使用量が増えていってしまうのです。

例えば、睡眠薬の使用であれば、はじめは1錠で入眠効果が得られていたものの、長期間にわたって使用するにつれて同じ量では効果が得られなくなり、より多くの使用量を必要とする場合があります。

• 薬物の入手のしやすさ
• 社会的な受け入れ度
• 仲間からの圧力

などが、初回使用の主要な要因とされています。
タバコは、いずれの点においても使用のハードルが低かったのですが、近年の禁煙推進対策により、喫煙者は減少しています。

また、断続的な使用から依存形成に至るかどうかについては、脳内報酬系である中脳辺縁ドパミン神経の機能調節が関連していると考えられています。自発的な薬物の使用が、強迫的な使用に変化していくことは、脳の構造や神経科学上のプロセスですから、使用障害は「脳の病気」と言えます。
ただし、使用障害に至るかどうかは個人差があるため、複数の要因の相互作用があると考えられています。遺伝要因、例えばドパミン産生に影響を与える遺伝子や、神経伝達物質の受容体の影響についても研究されています。