甲状腺クリーゼ
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更新日:1/25/2023
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甲状腺クリーゼについて「ユビー」でわかること
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甲状腺クリーゼのQ&A
- A.
甲状腺の病気を持つ人が強いストレスを受けることで、複数の臓器の機能が低下する病気です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺の病気を持つ人が、治療薬を飲まなかったり、治療中に感染症にかかったりなどの強いストレスを身体に受けることで発症する病気です。
原因となる甲状腺の病気は、バセドウ病が97%を占め、稀に甲状腺炎などほかの甲状腺の病気を認めることがあります。 - A.
甲状腺の病気を持っている人がなりやすく、手術や感染症などのストレスがきっかけとなって発症することがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺の病気を持つ人が、以下のことがきっかけとなって発症することがあります。
- 感染症
- 手術
- 妊娠・出産
- 心臓病
- 脳卒中
- ヨード造影剤の投与
- 抜歯
- 激しいストレス
- 運動
発症率は、甲状腺の病気を持っている人の1,000人に1人程度の稀なものになります。
- A.
原因となる甲状腺の病気は、バセドウ病が97%を占めます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺クリーゼの原因となる甲状腺の病気は、バセドウ病が最も多いです。
バセドウ病の患者さんが、薬を飲まなかったり、感染症にかかったり、怪我や手術などで強いストレスを受けたりすることで、甲状腺クリーゼを発症する可能性が高まります。 - A.
感染症や手術、妊娠・出産、心臓や脳の病気などが原因となることが多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺クリーゼの発症の原因となるストレスとしては、以下のものが挙げられます。
- 感染症
- 手術
- 妊娠・出産
- 心臓病
- 脳卒中
- ヨード造影剤の投与
- 抜歯
- 運動
ただし、上記のようなはっきりとした原因がなく発症する方もいます。
- A.
複数の臓器の機能が障害され、命に関わる事態に発展する可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺クリーゼを放置しておくと、命に関わる可能性があります。
さまざまな臓器の機能不全や心不全が原因で、約10%の患者さんが亡くなっています。
バセドウ病など甲状腺の病気がある方で、以下のような症状が認められる方は早急に受診しましょう- 発熱がある
- 脈が速くなっている
- 吐き気や下痢などのお腹の症状がある
- 意識の異常がある
- A.
甲状腺クリーゼを発症した方の約10%が亡くなると言われています。
- A.
バセドウ病の方は薬を忘れずに飲み、定期的に医師の診察を受けることが予防に繋がります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るバセドウ病の方は処方された薬を忘れずに飲み、定期的に医師の診察を受けておくことが予防に繋がります。
また、甲状腺に関する治療や手術などの際は、バセドウ病の持病があることなどをきちんと伝えることが大切です。 - A.
高熱、意識がはっきりしない、脈が速くなるなどの症状が見られます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺クリーゼになると、
- 高熱
- 脈が速くなる
- 意識がはっきりしない
といった症状が見られます。
症状の割合は以下のとおりです。- 38℃以上の高熱になる方が3分の2ほど
- 脈拍が速くなる方が84%
- お腹の調子が悪くなる方が68.3%
- 意識がはっきりしないなど、脳の症状が出る方が67.4%
また、心不全になる方の割合は40%程度とされ、心不全になると息切れやむくみ、胸の苦しさなどの症状が現れることがあります。
- A.
発熱や嘔吐、下痢、意識がぼんやりするなどの症状が見られます。
- A.
心臓病や胃腸の病気、脳の病気と症状が似ていますが、発熱と併せて全身の症状が出ることが甲状腺クリーゼの特徴です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺クリーゼは、発熱に加えて全身症状を伴うことが特徴です。
現れている症状によって、他に疑うべき病気も変わってきます。
例えば、胸が痛い・苦しいなどの症状があれば、心筋炎などの病気も疑います。
お腹の調子が悪い・痛いなどの症状があれば、胃腸炎の可能性もあります。
意識がはっきりしないなどの症状があれば、脳の病気も考えられます。 - A.
血液検査で甲状腺ホルモンの高値を確認したうえで、症状を確認して診断します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺ホルモンが高値であることに加え、以下に示すような特徴的な症状があるかどうかで診断を下します。
- 意識がぼんやりする
- 38℃以上の発熱がある
- 脈が速くなっている(130回/分以上)
- 心不全を起こしている
- 吐き気や下痢、黄疸などの消化器の症状がある
- A.
血液検査や心電図、レントゲン検査を行います。また、頭のCTやMRIを行うこともあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る全身の状態を知るために、甲状腺ホルモンや白血球、血小板など血球の数、心不全のマーカー、肝機能、腎機能に関連した血液検査をします。
心不全の有無を調べるために、心電図や胸部レントゲン、心臓の超音波も行います。
また、脳の病気の有無を確認するため、頭部CT・MRI検査を行う場合もあります。 - A.
甲状腺の異常な働きを抑えるお薬を使った治療を行います。また、命に関わる危険もあるため、集中治療室で呼吸や血圧の管理を行います。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺の異常な働きを抑えるため、抗甲状腺薬、ステロイド、ヨウ素薬といったお薬を使った治療を行います。
命に関わる危険もあるため、集中治療室で呼吸や血圧の管理も行います。
また、心不全に対し、利尿薬や脈を落ち着かせる薬を使う場合があります。
なお、全身状態が悪い場合、例えば意識がもうろうとして肝不全を合併している場合には、血しょう交換(病気の原因となっている血液中の物質を取り除く治療)や、人工心肺を使った集中治療を行うこともあります。
また、せん妄、独語、抑うつ症状などの精神症状がある場合、気持ちを落ち着かせる薬を使うことがあります。 - A.
集中治療室で全身状態を安定させながら、薬による治療を行います。状態が落ち着いてくれば、一般病棟に移動し、後に退院となります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺クリーゼは全身の状態が急変する可能性のある病気なので、まず集中治療室で状態を安定させながら、薬による治療を行います。
投薬を継続し、状態が落ち着いてくれば一般病棟に移動します。
退院できればその後は外来で通院し、薬の調節をしていきます。
米国の病院からの報告によると、入院期間の目安として、集中治療室に平均5日間入院、退院までに約10日間かかると言われています。 - A.
治療薬を規則的に忘れずに飲むことが大切です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺クリーゼと診断された方は、集中治療室で全身状態を安定させたり、一般病棟での状態観察をしたりといった一連の治療を受けた後、退院して外来で通院しながら様子を見ていくことになります。
退院後は、定期的に病院を受診し、医師の指示通りに服薬を続けることが大切です。 - A.
甲状腺ホルモンの産出や分泌を抑える薬を飲んで治療をします。副作用として、稀に関節、肺、血管、肝臓の炎症を起こすことがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る基本的には、甲状腺の働きを抑える薬を飲んで治療を行います。
甲状腺の働きを抑える薬に加え、ステロイドやヨウ素薬、脈を抑える薬などを組み合わせて用いていきます。
意識がはっきりせず、口から薬を飲めない場合は、注射薬を使うこともあります。
なお、頻度は多くありませんが、甲状腺の薬は副作用として皮膚の異常や、肝機能の異常、白血球の減少、関節や肺の炎症を起こすことがあります。 - A.
状態が安定したら集中治療に使用した薬は終了できます。しかし、バセドウ病が原因の場合、甲状腺機能亢進症が十分に良くなるまで薬は飲み続けなくてはなりません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る全身状態が落ち着き、集中治療室を出る頃には、全身状態を安定させるための薬は飲まなくてよくなります。
ただし、甲状腺クリーゼの原因となるバセドウ病などの甲状腺機能亢進症に対しては、甲状腺のホルモンの数値を安定させるために薬を飲み続けることが必要です。 - A.
薬で全身状態が安定しない場合は、人工心肺装置を使ったり、血しょう交換という治療を行ったりすることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺の働きを抑える薬やステロイド、ヨウ素薬、脈を抑える薬などの薬を使っても全身の状態が安定しないときは、以下のような治療を検討することがあります。
- 人工心肺装置を使って心臓や肺の働きを助ける
- 血しょう交換(血液中の病気の原因となっている物質を取り除く治療)を行う
- A.
もともと甲状腺の病気があり、発熱や意識がぼんやりするなど、疑わしい症状が現れた場合はすぐに受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る生命の危険を伴う病気のため、もともと甲状腺の病気がある方で疑わしい症状が見られた時は、直ちに医療機関を受診しましょう。
もともと甲状腺の病気がある方で以下のような症状がある場合は、早急に受診してください。- 発熱がある
- 脈が速くなっている
- 吐き気や下痢などのお腹の症状がある
- 意識の異常がある
- A.
もともと甲状腺の病気で通院されている場合はかかりつけ医を、かかりつけ医がない場合は最寄りの内科を受診してください。
甲状腺クリーゼについて、医師からのよくある質問
- これまで甲状腺の薬を飲んでいて、最近急に飲むのをやめましたか?
- 体温は37.5℃以上ですか?
- 手指に細かいふるえがありますか?
- お腹の痛みがありますか?
- これまでに【甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)】と診断されたことはありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 糖尿病内科
- 内分泌・代謝内科