アトピー性眼瞼炎とはどのような病気ですか？

アトピー性眼瞼炎は、アトピー性皮膚炎がまぶたに生じた状態で、皮膚のバリア機能低下（肌を守る力が弱くなること）とアレルギー反応が主な原因です。まぶたは皮膚が薄く、外的刺激や乾燥の影響を受けやすい部位のため、アトピー体質の人では炎症が特に生じやすくなります。

赤み、かゆみ、乾燥、皮むけ、ひび割れ、厚みの変化などが特徴で、こすることで悪化し、まつげの根元にも炎症が及ぶと眼瞼炎が重症化します。治療にはステロイド外用薬、プロトピック（免疫調整薬）、保湿ケアが使われますが、刺激を避ける生活環境の改善も大切です。慢性化しやすく、季節や体調の変化でも悪化しやすいため、スキンケアを続けながらコントロールしていく必要があります。