複雑骨折の治療法はなんですか?
抗生物質の点滴治療、キズの十分な洗浄を緊急で行います。手術のタイミングは状況によって異なります。
骨折した骨が皮膚を突き破り飛び出てしまった骨折を、開放骨折と呼びます。以前は複雑骨折とも呼ばれていました。
骨が折れて変形した際に、皮膚から突き出てしまうと皮膚に穴が開いて、そこから出血します。
骨は必ずしも皮膚から突き出たままになるわけではなく、皮下に戻ってしまうこともあるため、その場合には骨が突き出てできたキズなのか、皮膚を怪我しただけなのかがわかりにくい場合があります。
骨の中は細菌感染症に弱いため、骨髄炎といって骨の内部に細菌感染症を起こすと治療に難渋します。このため、細菌感染症を防ぐためにも緊急で治療を必要とします。
まずは抗生物質の点滴治療と、骨折部の十分な洗浄が必要となります。土や砂が残るとそこから感染症を起こしやすくなるため、汚れたキズは特に十分な洗浄が必要となります。
そのうえで、不安定になってしまった骨折部位について早急に手術をするのか、細菌感染の可能性がほとんどなくなったタイミングで手術をするのかを検討します。
これは状況によって、医師が判断します。手術をすぐに行わない場合には、ギプスなどの固定を行います。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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