卵巣がんの病期(ステージ)ごとの転移の有無について教えてください。
癌(がん)の広がりによって4つのステージに分けられます。早期がⅠ期、最も進行しているものがⅣ期です。
病期(ステージ)とは、がんなどの進行具合や広がりを示す分類のことです。病期を特定することで、治療方法の選択や、病気が治るかどうかの見通しなどについての評価が行えるようになります。どの病期に分類されるかは、腫瘍の大きさ、リンパ節への広がり、遠隔転移(がん細胞が最初に発生した場所と別の臓器や器官に移動して増えること)の有無などに基づいて決定されます。
卵巣がんの病期はⅠ期からⅣ期まであり、手術の結果を元に以下のように分けられています。
Ⅰ期
がんが卵巣のみにとどまっている段階です。
Ⅱ期
がんが卵巣のみならず骨盤内(下腹部)にまで広がった段階です。
Ⅲ期
がんが骨盤の外(上腹部)にまで広がり、腹膜(お腹の臓器を覆っている膜状の組織)や腹部の大きな血管の周囲のリンパ節へと転移している段階です。
Ⅳ期
がんが肝臓などにまで遠隔転移した段階です。
なお、病期の分け方は、病気ごとに詳しく細かく決められています。上記の分類が他の病気にも当てはまるわけではないため注意が必要です。
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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