卵巣がんになりやすいのはどのような人ですか?
妊娠・出産歴がない、40代以上である、子宮内膜症がある、家族に乳がんや卵巣がんの人がいるといった方はリスクが高いとされています。
卵巣がんのリスクになるとされている要素としては、以下のようなものが挙げられます。
妊娠・出産歴が少ないこと
妊娠・出産したことがある方のほうが卵巣がんのリスクが低いとされています。これは、妊娠中や授乳期間中には排卵が起こらないことと関連していると考えられています。同様の理由から、経口避妊薬(いわゆるピル)の内服は、排卵を抑制するため卵巣がんの予防に効果的とされています。
加齢
卵巣がんになる方の大半は40歳以降であるとの報告があります。特に閉経後の方は卵巣がんになりやすいとされています。
子宮内膜症
子宮内膜症は卵巣がんへと進行することがあり、そのリスクは年齢とともに高まるため、注意を要します。
遺伝的要因
家族に乳がんや卵巣がんになったことのある人がいる方は、遺伝的に乳がんや卵巣がんになりやすい可能性があります。また、大腸がんになったことのある方も、子宮体がんや卵巣がんになりやすい体質である可能性が高いです。
公開日:
最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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