悪性胸膜中皮腫において末期と診断された場合の余命(生存率)はどのくらいですか?
末期と診断された場合の予後は極めて不良ですが、病気の進行度など多くの要因によって異なります。
悪性胸膜中皮腫の予後は一般的に不良であり、診断後の全生存期間は9~17ヶ月程度です(2024年報告)。治癒する患者さんはごくわずかです。
末期悪性胸膜中皮腫の余命は、患者さんの状態、病気の進行度、治療に対する反応など、多くの要因によって異なりますので、一概に言うことはできません。主治医に相談して、個々の状況に応じた詳しい情報を得ることが重要です。
予後を左右する因子としては、病期や組織型が挙げられます。
肉腫型や二相性の組織学的サブタイプは、上皮型中皮腫と比べて予後が悪い傾向があります。 上皮型で完全に切除できる場合は、予後が良好です。
その他、パフォーマンスステータス不良、75歳以上、乳酸脱水素酵素(LDH)の上昇、血液学的異常なども予後不良因子として知られています。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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