強迫性障害の場合、脳は萎縮しますか?
強迫性障害で脳が萎縮するという明確な証拠はなく、脳の機能的な変化が関連すると考えられています。
現在の研究では、強迫性障害がアルツハイマー病などのように、脳細胞が死んで脳全体が縮んでしまう「萎縮」を直接引き起こすという明確な証拠はありません。
ですから、強迫性障害だからといって、脳が萎縮してしまう心配は基本的に不要と考えられます。
ただし、強迫性障害の方の脳では、特定の領域の「働き方」や「活動のパターン」に通常とは異なる部分がみられることが、脳画像研究などでわかってきています。
特に、物事を判断したり、感情や行動をコントロールしたり、習慣を作ったりすることに関わる脳の場所の活動が過剰になったり、これらの場所同士の連携(神経回路)がうまくいっていなかったりすることが指摘されています。
これが、頭から離れない考え(強迫観念)や、繰り返してしまう行動(強迫行為)といった強迫性障害の症状と関連しているのではないかと考えられています。
そして、適切な治療によって、これらの脳の活動パターンが変化し、症状が改善する可能性も示されています。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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