強迫性障害の認知行動療法について教えてください。
不安な考えや行動のクセに注目し、不安に慣れる練習で克服を目指す治療法です。
認知行動療法は、物事の受け取り方(認知)や行動のパターンに働きかけて、心のつらさを和らげる治療法です。
強迫性障害の治療では、特に「曝露反応妨害法」という方法が中心的に用いられます。
これは、まず「曝露(ばくろ)」といって、ご本人が不安を感じる特定の状況や考え(例えば、「汚れているかもしれない」と感じる物に触れる、戸締りや火の元から少し離れてみるなど)にあえて直面します。
次に「反応妨害」といって、その不安を打ち消すために普段行ってしまう強迫行為(例えば、何度も手を洗う、繰り返し確認するなど)を、専門家の指導のもとで意識的に我慢する練習をします。
初めは強い不安を感じるかもしれませんが、この練習を段階的に繰り返すことで、「不安な状況にいても、強迫行為をしなくても大丈夫だった」「不安な気持ちは時間とともに自然と和らいでいく」ということを体験的に学んでいきます。
これにより、強迫観念にとらわれることが減り、日常生活での困りごとが改善していくことを目指します。
この治療は、専門家(医師や心理師など)と相談しながら、計画的かつ安全に進めることが非常に重要です。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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