強迫性障害の認知行動療法について教えてください。

不安な考えや行動のクセに注目し、不安に慣れる練習で克服を目指す治療法です。

解説

認知行動療法は、物事の受け取り方(認知)や行動のパターンに働きかけて、心のつらさを和らげる治療法です。

強迫性障害の治療では、特に「曝露反応妨害法」という方法が中心的に用いられます。

これは、まず「曝露(ばくろ)」といって、ご本人が不安を感じる特定の状況や考え(例えば、「汚れているかもしれない」と感じる物に触れる、戸締りや火の元から少し離れてみるなど)にあえて直面します。

次に「反応妨害」といって、その不安を打ち消すために普段行ってしまう強迫行為(例えば、何度も手を洗う、繰り返し確認するなど)を、専門家の指導のもとで意識的に我慢する練習をします。

初めは強い不安を感じるかもしれませんが、この練習を段階的に繰り返すことで、「不安な状況にいても、強迫行為をしなくても大丈夫だった」「不安な気持ちは時間とともに自然と和らいでいく」ということを体験的に学んでいきます。

これにより、強迫観念にとらわれることが減り、日常生活での困りごとが改善していくことを目指します。

この治療は、専門家(医師や心理師など)と相談しながら、計画的かつ安全に進めることが非常に重要です。

公開日

最終更新日

こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

山﨑 龍一 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

強迫性障害

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。