強迫性障害でお金を払ったか不安になる場合はどうすればいいですか?
専門家と相談し、確認したい気持ちと向き合う練習や、薬物療法で改善を目指します。
強迫性障害で「お金を払ったかどうか不安になる」というのは、支払いに関する確認行為がやめられない症状の一つです。
「本当に払ったかな?」「もし払っていなかったらどうしよう」といった強い不安(強迫観念)に襲われ、何度もレシートを確認したり、お店の人に聞き返したり、自分の記憶を必死で辿ったりする行動(強迫行為)を繰り返してしまうことがあります。
このような症状への対処法として、まずは精神科医や心理師などの専門家に相談することが非常に大切です。
主な治療法には「認知行動療法」があり、特に「曝露反応妨害法」が有効です。
これは、例えば「支払いを済ませた後、すぐにレシートを確認せずに少し我慢してみる」「店員さんに『払いましたよね?』と何度も聞くのを1回減らしてみる」といったように、あえて不安を感じる状況を作り、そこで確認したい衝動を抑える練習です。
専門家の指導のもとで段階的に行うことで、「確認しなくても大丈夫だった」「不安は時間とともに薄れる」という経験を積み、徐々に不安や確認行為を減らしていきます。
また、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などのお薬を使うことで、不安感を和らげ、認知行動療法に取り組みやすくすることもあります。
一人で悩まず、専門家と一緒に適切な対処法を見つけていくことが改善への道です。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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