強迫性障害でお金を払ったか不安になる場合はどうすればいいですか?

専門家と相談し、確認したい気持ちと向き合う練習や、薬物療法で改善を目指します。

解説

強迫性障害で「お金を払ったかどうか不安になる」というのは、支払いに関する確認行為がやめられない症状の一つです。

「本当に払ったかな?」「もし払っていなかったらどうしよう」といった強い不安(強迫観念)に襲われ、何度もレシートを確認したり、お店の人に聞き返したり、自分の記憶を必死で辿ったりする行動(強迫行為)を繰り返してしまうことがあります。

このような症状への対処法として、まずは精神科医や心理師などの専門家に相談することが非常に大切です。

主な治療法には「認知行動療法」があり、特に「曝露反応妨害法」が有効です。

これは、例えば「支払いを済ませた後、すぐにレシートを確認せずに少し我慢してみる」「店員さんに『払いましたよね?』と何度も聞くのを1回減らしてみる」といったように、あえて不安を感じる状況を作り、そこで確認したい衝動を抑える練習です。

専門家の指導のもとで段階的に行うことで、「確認しなくても大丈夫だった」「不安は時間とともに薄れる」という経験を積み、徐々に不安や確認行為を減らしていきます。

また、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などのお薬を使うことで、不安感を和らげ、認知行動療法に取り組みやすくすることもあります。

一人で悩まず、専門家と一緒に適切な対処法を見つけていくことが改善への道です。

公開日

最終更新日

こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

山﨑 龍一 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

強迫性障害

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。