強迫性障害が悪化するとどうなりますか?
日常生活が困難になり、心身の健康や社会生活に深刻な影響が出ます。
強迫性障害が悪化すると、まず強迫観念(頭から離れない不快な考え)や強迫行為(繰り返してしまう行動)が、より頻繁かつ長時間にわたって現れるようになります。
例えば、最初は数分で済んでいた手洗いが何時間もかかるようになったり、確認する対象が増え、家を出るのに非常に時間がかかるようになったりします。
これにより、日常生活に大きな支障が出てきます。仕事や学業に集中できなくなったり、家事が全く手につかなくなったり、約束の時間に間に合わなくなって友人関係が悪化したりすることもあります。
ひどくなると、強迫行為に一日中縛られてしまい、家から一歩も出られなくなるなど、社会的に孤立してしまうケースも少なくありません。
精神的にも、常に強い不安や恐怖、罪悪感にさいなまれ、自分を責めたり、絶望的な気持ちになったりすることが増えます。
その結果、うつ病や他の不安障害などを併発するリスクも高まります。また、過度な手洗いで皮膚が荒れたり、確認行為で心身ともに疲れ果ててしまったりと、身体的な問題を引き起こすこともあります。
このように、強迫性障害の悪化は本人の生活の質(QOL)を著しく低下させます。
そのため、症状が軽いうちに、あるいは悪化の兆候が見られたら、できるだけ早く専門家(精神科医)に相談し、適切な治療を開始することが非常に大切です。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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