強迫性障害と不安障害の違いを教えてください。
強迫性障害は特定の考えと行動の繰り返し、不安障害は様々な状況への過度な心配が特徴です。
強迫性障害と不安障害は、どちらも「不安」が主な症状として現れる病気ですが、その特徴には違いがあります。
強迫性障害(OCD)は、自分でも「ばかばかしい」「やりすぎだ」とわかっているのに、頭から離れない不快な考え(強迫観念)と、その不安を打ち消すために特定の行動(強迫行為)を繰り返さずにはいられなくなる病気です。
例えば、「手が汚れているかもしれない」という強迫観念から、何時間も手を洗い続けてしまう(強迫行為)といった例があります。この「特定の考え」と「それを打ち消すための儀式的行動」のセットが特徴です。
一方、不安障害は、日常生活に支障が出るほどの強い不安や恐怖を感じる病気の総称で、いくつかの種類があります。
例えば、人前で話すことに極度の緊張を感じる「社交不安障害」、突然強い不安発作(パニック発作)が起き、再び発作が起こることへの不安が続く「パニック障害」、様々なことに対して過剰に心配し続ける「全般不安障害」などです。
これらの不安障害では、強迫性障害のような特定の儀式的行為は必ずしも伴いませんが、不安を感じる状況を避けようとする行動(回避行動)が見られることがよくあります。
以前は強迫性障害も不安障害の一種と考えられていましたが、現在は少し異なるグループの病気として分類されることがあります。どちらの病気も専門家による適切な診断と治療が大切です。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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