強迫性障害と潔癖症の違いを教えてください。
潔癖症は強迫性障害の症状のひとつ(不潔恐怖)であり、強迫性障害はより広い概念です。
「潔癖症」は、一般的に汚れや細菌などを過度に恐れ、手洗いや掃除などを繰り返してしまう状態を指す言葉ですが、これは精神医学の正式な病名ではありません。多くの場合、精神疾患である「強迫性障害」の症状のひとつである「不潔恐怖」のことを指しています。
強迫性障害は、「不潔恐怖」以外にも、
- 鍵を閉めたか何度も確認する「確認強迫」
- 誰かを傷つけてしまうのではないかと恐れる「加害恐怖」
- 物の配置にこだわる「対称性・正確性の強迫」
など、さまざまなタイプの症状があります。つまり、強迫性障害という大きな病気のカテゴリーの中に、潔癖症(不潔恐怖)が含まれるイメージです。
単にきれい好きであることや衛生観念が高いこと(性格としての潔癖)と、強迫性障害による潔癖症は異なります。
強迫性障害の場合は、汚れに対する不安(強迫観念)が非常に強く、それを打ち消すための手洗いや掃除(強迫行為)をやめられず、自分でも「やりすぎだ」とわかっていてもコントロールできずに苦痛を感じ、日常生活(学業、仕事、人間関係など)に大きな支障が出ている状態を指します。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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