強迫性障害で指の皮をむしってしまう場合の止め方を教えてください。
専門家の治療を受けつつ、むしる代わりの行動を見つけ、ストレスを減らす工夫などが有効だと考えられます。
強迫性障害の症状として、あるいは関連する皮膚むしり症のひとつとして、指の皮をむしる行為がみられることがあります。
これは、不安や緊張、退屈などを感じたときに、それを和らげるために無意識的あるいは意図的に行ってしまうことが多いです。
止めるためには、まず精神科医や臨床心理士などの専門家に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
例えば、「習慣逆転法(HRT)」では、
- ①自分がいつ、どのような状況で皮をむしっているかに気づく練習(自己モニタリング)
- ②むしりたくなったら、代わりに手を強く握る、指を揉むなど、むしる行為と両立しない別の行動(拮抗反応)をとる練習
- ③むしるきっかけになる状況を避けたり、手袋をしたりする工夫(刺激コントロール)
などを組み合わせて行います。
また、指先を使う他の健全な行動(ストレスボールを握る、編み物、お絵描きなど)を見つけて、むしりたい衝動をそらすことも助けになります。
指に絆創膏を貼ったり、保湿クリームを塗って皮膚の状態をよくしたりすることも、むしるきっかけを減らすのに役立ちます。
さらに、皮むしりはストレスや不安と関連が深いため、深呼吸や軽い運動、趣味の時間などでリラックスする方法を見つけることも大切です。
ひとりで悩まず、専門家のサポートを受けながら取り組んでいきましょう。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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