強迫性障害の人との接し方で気をつけることはありますか?
本人の苦しみを理解し、過度に手伝わず、専門家の受診を優しく促しましょう。
強迫性障害の方と接する上で大切なのは、まずご本人が好きでそうしているのではなく、病気によって強い不安や苦しみを抱えていることを理解しようとすることです。
頭では「やりすぎだ」「意味がない」と分かっていても、強迫観念(頭から離れない考え)や強迫行為(繰り返してしまう行動)をやめられないのがこの病気の特徴です。
接し方で気をつけるポイントはいくつかあります。
まず、ご本人の行動をむやみに責めたり、ばかにしたりしないことが重要です。本人は真剣に苦しんでいます。次に、強迫行為を手伝いすぎないことです。
例えば、何度も「火の元は大丈夫?」と聞かれたときに、その都度「大丈夫だよ」と答えたり、一緒に確認したりすることは、一時的にはご本人を安心させるかもしれませんが、長期的には強迫行為を維持・強化させてしまう可能性があります。
ご本人が自分で不安と向き合い、乗り越える力をつける機会を奪ってしまうことにもなりかねません。かといって、完全に無視したり、無理やりやめさせようとしたりするのも、ご本人を追い詰めてしまうことがあります。
どう対応すれば良いか悩む場合は、ご家族だけで抱え込まず、専門家(医師や臨床心理士など)に相談し、適切な関わり方についてアドバイスをもらうのが良いでしょう。
そして、ご本人の気持ちに寄り添い、「つらいね」と共感を示しながら、専門的な治療を受けることを勧めてみてください。
治療によって症状が改善する可能性があることを伝えるのも大切です。
ご家族自身も、支える中でストレスを感じることがあるため、相談窓口を利用するなどして、自分自身の心の健康も守るようにしましょう。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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