メトヘモグロビン血症には初期症状はありますか？

メトヘモグロビン血症の初期症状は、主に皮膚や粘膜のチアノーゼ（青紫色の変化）として現れます。

特に、血中メトヘモグロビン濃度が10～20％程度に上昇した場合に見られ、動脈血酸素飽和度（SaO₂）が正常でもチアノーゼを呈する点が特徴です（パルスオキシメーターにより測定されるSpO₂は低下=SaO₂とSpO₂の乖離）。

進行すると、頭痛、めまい、息切れ、倦怠感、頻脈などの低酸素症状が出現します。初期には非特異的な症状が多く、他疾患と区別がつきにくいため、原因物質への曝露歴や皮膚所見に基づいた早期認識が重要です。