メトヘモグロビン血症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
メチレンブルーで改善しない場合は、診断を見直し、ほかの治療法を検討します。
中毒性(後天性)メトヘモグロビン血症では、病状に応じてメチレンブルーを投与しますが、十分に改善しないことがあります。その場合は、原因となる薬や化学物質への曝露が続いていないかを確認するとともに、診断を見直し、必要に応じて別の治療法を検討します。
メチレンブルーの効果が乏しい場合
メチレンブルーを投与しても改善しない場合は、原因や診断をあらためて確認します。
添付文書では、メチレンブルーの効果がみられない場合には、チトクロームb5還元酵素欠損症やスルフヘモグロビン血症など、メチレンブルーが効きにくい別の病態の可能性を考え、ほかの治療法への切り替えを検討するとされています。
また、原因となった薬や化学物質への曝露が続いている場合には、まずその中止や除去が必要です。
メチレンブルー以外の治療方法
メチレンブルーを使用できない場合には、アスコルビン酸が治療の選択肢になることがあります。アスコルビン酸は、メトヘモグロビンを通常のヘモグロビンに戻す働きがありますが、作用は比較的ゆっくりです。
一方、メチレンブルーを使っても十分に改善しない重症例では、交換輸血、高圧酸素療法などが検討されることがあります。交換輸血は、メトヘモグロビンを多く含む血液を正常な血液に置き換える治療です。高圧酸素療法では、気圧を高くした装置の中で酸素を吸入し、体の組織への酸素供給を補います。
これらは、患者さんの症状やメトヘモグロビン濃度、原因などを踏まえて、医療機関で検討される専門的な治療です。
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(参考文献)
Singh P, Rakesh K, Agarwal R, et al. Therapeutic whole blood exchange in the management of methaemoglobinemia: Case series and systematic review of literature. Transfus Med. 2020;30(3):231-239.
Chen RJ, Nappe TM. Methemoglobinemia. StatPearls [Internet]. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK537317/.(参照 2026-10-01).
メチレンブルー静注50mg「第一三共」添付文書. https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00065140.(参照 2026-10-01).
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成城内科 消化器科
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