離断性骨軟骨炎が完治するまでの期間はどれくらいですか?
完治までの期間は病気の進行度や必要とする治療によって異なり、数ヶ月から1年以上かかることがあります。
離断性骨軟骨炎の完治にかかる期間は、病気の進み具合や必要となった治療法、そして個人の置かれている状況や治癒力によって大きく変わってきます。
保存療法(手術を行わない治療)の場合
- 症状が比較的軽い初期の段階で保存療法(安静、運動制限など)が選ばれた場合、関節の傷んだ部分において、画像上の修復が確認されるまでは、少なくとも3か月以上の安静が必要になる場合が多いです。完全に修復されるまでには、6か月以上、中には1年近くかかることもあります。投球再開の目安は、保存療法では6か月以上とされますが、これには個人差があります。
手術療法の場合
- 手術が必要になった場合、手術方法によってリハビリ期間やスポーツ復帰までの目安が異なります。
- 鏡視下郭清術(関節鏡を用いて悪い部分を取り除く手術)のように比較的負担の少ない手術であれば、術後3〜4か月程度でのスポーツ復帰が目安となることがあります。
- 関節形成術(骨軟骨片を元の位置に戻したり、移植したりする手術)では、骨軟骨片が生着するまで安静を必要とする時間が長くなり、術後8〜9ヶ月がスポーツ復帰の目安となることがあります。
いずれの治療法でも、痛みがなくなっても、画像検査(レントゲン、MRIなど)で骨軟骨の修復が確認できるまでは、医師の指示に従って運動を制限したり、治療を継続することが非常に大切です。自己判断で無理に運動を再開すると、再発したり、病気が悪化したりする可能性があるため注意が必要です。
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(参考文献)
.“「膝離断性骨軟骨炎」”.公益社団法人 日本整形外科学会.https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osteochondritis_dissecans.html,(参照 2025-10-01).
鶴田 敏幸ほか.“上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の予後因子”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/63/3/63472/article/-char/ja/,(参照 2025-10-01).
長澤 誠ほか.“野球検診で発見された上腕骨小頭離断性骨軟骨炎例の特徴”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu/42/2/42_552/_article/-char/ja/,(参照 2025-10-01).
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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