肘の離断性骨軟骨炎の原因には何がありますか?
投球動作の繰り返しといった肘への過度な負担の蓄積が主な原因と考えられます。
肘の離断性骨軟骨炎は、野球肘に含まれる病気の代表例とされます。名前のとおり、野球で投球動作を繰り返すことにより発症しやすい病気とされています。このように、この病気の主な原因として、以下のような点が考えられています。
投球動作の繰り返しによるストレス
野球やバドミントン、テニス、水球、柔道といった、肘に負担がかかるオーバーヘッドスポーツ(腕を頭より高く上げて行うスポーツ)での繰り返しの動作が大きな要因とされています。特に、関節の柔軟性や筋力が不十分な場合、全身の動きの連動が崩れ、肘にさらに負担がかかりやすくなるとされています。練習や試合での投球数が増えることも、肘へのストレス増加につながるため、厳格な制限が重要です。
肘への外反ストレス
ボールを投げる動作などにおいて、肘が外側へ向く強い力がかかることが原因の一つと考えられています。
局所の血流障害
物理的ストレスなどにより、軟骨の近くの骨への血流が悪くなることも原因として挙げられます。
遺伝的素因
発症しやすい体質や家系の影響がある可能性も指摘されています。
受動喫煙
受動喫煙も発症に関与する可能性があると報告されています。
初期では症状が出にくいことが特徴的な病気です。特に野球をしているお子さんやその指導者は、肘のわずかな違和感にも注意し、早期発見に努めることが大切です。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
.“「膝離断性骨軟骨炎」”.公益社団法人 日本整形外科学会.https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osteochondritis_dissecans.html,(参照 2025-10-01).
鶴田 敏幸ほか.“上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の予後因子”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai/63/3/63472/article/-char/ja/,(参照 2025-10-01).
長澤 誠ほか.“野球検診で発見された上腕骨小頭離断性骨軟骨炎例の特徴”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu/42/2/42_552/_article/-char/ja/,(参照 2025-10-01).
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