離断性骨軟骨炎の場合、主にどのような治療をしますか?

年齢や病期の進み具合によって、安静や運動制限などの保存療法や、手術療法が選択されます。

解説

離断性骨軟骨炎の治療方法は、病気がどのくらい進んでいるか(病期)、損傷の範囲、患者さんの年齢などによって決まります。

保存療法(手術をしない治療)

  • 安静と運動制限:まだ体が成長している段階の患者さんで、骨軟骨片が安定していて剥がれていない初期の段階であれば、関節を安静にして負担をかけないよう運動を制限して治療します。投球やバッティングだけでなく、体育の授業や重い物を持つ動作なども禁止されることがあります。
  • 免荷:松葉杖などを使って、膝に体重がかからないようにすることもあります。
  • ギプス固定:ギプスを巻くことで治療が早まるという報告もあり、1ヶ月程度のギプス固定を勧める場合もあります。

手術療法

  • 保存療法で効果が見られない場合や、骨軟骨片が剥がれてしまっているなど損傷が大きい場合に手術が選択されます。
  • 整復固定術:剥がれた骨軟骨片を元の位置に戻し、自分の骨で作った釘(骨釘)や体内で溶けてなくなるピンなどを使って固定する方法です。
  • 遊離した骨軟骨片の摘出:剥がれた骨軟骨片が小さく、それでも痛みや動きなどの状態が悪い場合にはそれを取り除く(摘出する)だけの場合もあります。
  • 自家骨軟骨移植術:骨軟骨片の状態が悪く、元に戻して固定することが難しい場合や、広い範囲で損傷している場合には、体重がかからない別の場所(例えば太ももの骨の一部)から骨と軟骨を採取して、損傷した部分に移植する方法を行うことがあります。

リハビリテーション

  • 手術の有無にかかわらず、リハビリは非常に重要です。安静にしているだけでなく、肘や膝に負担がかからないように全身の関節の柔軟性や筋力を高めるためのストレッチや筋力トレーニングを行います。スポーツに復帰する際は、フォームの確認や修正も行われます。
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公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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