距骨の離断性骨軟骨炎の原因には何がありますか？

距骨（きょこつ）とは足首の奥にあって踵骨（しょうこつ：踵のほね）の上にある骨です。この骨の離断性骨軟骨炎の原因については様々なことが言われていますが、主に次のようなことが考えられています。

足首の捻挫（ねんざ）を繰り返すこと

• 特に、足首を内側に強くひねってしまう捻挫（内返し捻挫）を何度も繰り返すと、距骨がすねの骨（脛骨）に何度もぶつかってしまうことがあります。
• このぶつかり合いが繰り返されることで、軟骨が傷つき、さらに進むと軟骨の下の骨まで壊れて剥がれてしまうことがあります。
• 足首の外側にできる離断性骨軟骨炎の大半は、このようなけがが原因だと考えられています。

不十分な血流

• 軟骨の下の骨に血液が十分に届かなくなると、骨が壊死してしまい、最終的に軟骨ごと剥がれてしまうことがあります。
• 特に、骨が急速に成長する成長期の子どもでは、血流が不足しやすいことや、骨がまだ弱いことなどが影響すると考えられています。

繰り返される小さな負担（ストレス）

• サッカーやバスケットボールなど、ジャンプや急な方向転換が多いスポーツで、足首に継続的にかかる小さな力も、原因の一つとなる可能性があります。

生まれつきの体質

• 一部には、離断性骨軟骨炎になりやすい体質（遺伝的要因）が関係している可能性も指摘されています。足首の内側にできる離断性骨軟骨炎では、はっきりとしたけがの経験がなくても起こることがあり、その場合は血流障害や生まれつきの体質などが原因として考えられています。