トリプルネガティブ乳がんの術前化学療法で、効果が出ているかどうかはいつわかりますか?
治療中にも効果は画像で確認できますが、最終的な効果の確定は手術後の病理検査で分かります。
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の術前化学療法が「どのくらい効いているか」は、治療の途中でも画像検査などでおおよその評価はできますが、最も正確に分かるのは手術で腫瘍を取り出したあとです。TNBCでは、術前治療後にがん細胞がほとんど残っていない状態(pCR)かどうかが、再発しにくいことに強く関係するため、手術標本での病理検査が最終的な判断になります。
治療中は、数回ごとの外来で触診・超音波・MRIなどを用いて腫瘍の縮み方を確認しますが、画像だけでは完全に消えたかどうか判定できないことがあります。したがって、「治療が効いているか」は経過観察による推測により、「どれだけ効いたかの確定判断」は手術後の病理検査で判明するとご理解ください。
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公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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