脊髄性筋萎縮症とALSの違いはなんですか?
脊髄性筋萎縮症とALSの大きな違いは、影響を受ける運動ニューロンが異なります。
脊髄性筋萎縮症(SMA)とALSは、どちらも運動ニューロンに影響を与える病気ですが、以下の違いがあります。
1.SMAとALSの症状の違い
- SMA:筋力低下や筋萎縮、筋繊維束性収縮(筋肉がピクピクと細かく動く)といった症状が現れます
- ALS:筋力低下や筋萎縮に加えて、筋肉の痙縮(固くなる)や腱反射の亢進(反射が強くなる)などの症状が現れます
2.症状の進行
- SMA:進行は比較的ゆっくりで、特に成人型(IV型)では進行が緩やかです
- ALS:進行が速く、数年以内に全身の筋力が低下し、最終的には呼吸筋も影響を受けることが多いです
3.発症年齢
- SMA:幼児期から成人期まで、発症年齢によってI型からIV型に分類されます
- ALS:通常、中年以降に発症します
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
難病情報センター.“脊髄性筋萎縮症(指定難病3)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/135,(参照 2025-01-06).
筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン作成委員会.“筋萎縮性側索硬化症(ALS)診療ガイドライン”.日本神経学会.https://neurology-jp.org/guidelinem/pdf/als_2023.pdf?20231212,(参照 2025-01-06).
厚生労働省.“3 脊髄性筋萎縮症”..https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000089923.pdf ,(参照 2025-01-06).
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