脊髄性筋萎縮症とALSの違いはなんですか?

脊髄性筋萎縮症とALSの大きな違いは、影響を受ける運動ニューロンが異なります。

解説

脊髄性筋萎縮症(SMA)ALSは、どちらも運動ニューロンに影響を与える病気ですが、以下の違いがあります。

1.SMAとALSの症状の違い

  • SMA:筋力低下や筋萎縮、筋繊維束性収縮(筋肉がピクピクと細かく動く)といった症状が現れます
  • ALS:筋力低下や筋萎縮に加えて、筋肉の痙縮(固くなる)や腱反射の亢進(反射が強くなる)などの症状が現れます

2.症状の進行

  • SMA:進行は比較的ゆっくりで、特に成人型(IV型)では進行が緩やかです
  • ALS:進行が速く、数年以内に全身の筋力が低下し、最終的には呼吸筋も影響を受けることが多いです

3.発症年齢

  • SMA:幼児期から成人期まで、発症年齢によってI型からIV型に分類されます
  • ALS:通常、中年以降に発症します

公開日

最終更新日

新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科

武井 悠香子 監修

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関連するQ&A

脊髄性筋萎縮症(sma)とはどのような病気ですか?

脊髄の細胞に異常が起こり、太ももや肩を中心に筋力低下や筋萎縮が起こる病気です。

脊髄性筋萎縮症の原因は何がありますか?

SMNという遺伝子が原因と考えられており、遺伝性の病気です。ただし、この遺伝子以外の原因もあると考えられています。

脊髄性筋萎縮症ではどのような症状がありますか?

全身の筋力低下、筋萎縮が起こります。

脊髄性筋萎縮症には初期症状はありますか?

症状の重さにより、異なる初期症状がみられます。

脊髄性筋萎縮症の場合、主にどのような治療をしますか?

発症の原因となるSMNタンパクの減少に効果のある薬を使います。対症療法を行うこともあります。

脊髄性筋萎縮症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

小児科、脳神経内科などを受診しましょう。

脊髄性筋萎縮症のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

脊髄性筋萎縮症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

ヌシネルセンナトリウム、オナセムノゲンアベパルボベク、リスジプラムという薬で治療します。

脊髄性筋萎縮症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

リハビリテーション、呼吸管理、咀嚼、飲み込む際の補助、経管栄養(管を通して栄養を摂取する方法)といった対症療法を行います。

脊髄性筋萎縮症の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

床にものを置かない、自宅に手すりを付ける、段差をなくすなど、足が引っ掛からないような工夫をしましょう。

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