脊髄性筋萎縮症
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
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脊髄性筋萎縮症について「ユビー」でわかること
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脊髄性筋萎縮症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
手指や全身の震えがある
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
つまずきやすくなった
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
手指に細かいふるえがある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
- 症状の程度
- 日常生活に支障はない
脊髄性筋萎縮症とはどんな病気ですか?
「脊髄性筋萎縮症」とは、特に太ももや肩など、体幹部に近い筋肉の筋力低下と筋萎縮が起こる進行性の病気です。SMNという遺伝子の変化が原因と考えられており、両親から受け継いだSMN遺伝子の両方が変異していた場合に発症します。薬物療法やリハビリテーションなどで治療されます。手足に力が入らない、歩きにくい場合などには、脳神経内科を受診しましょう。
脊髄性筋萎縮症の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
脊髄性筋萎縮症への対処法は?
これまでの治療は、筋力症状に対するリハビリテーション、呼吸合併症に対する呼吸管理、栄養学的合併症に対する咀嚼(そしゃく)、嚥下の補助、経管栄養といった対症療法が主な治療でした。しかし近年では、遺伝子に対する新しい治療薬も出てきており、病型や症例によっては、劇的な改善を認める例もあります。少しでも疑いがあった場合には、早めに小児科等の専門機関に相談することが勧められる疾患です。
脊髄性筋萎縮症の専門医がいる近くの病院はありますか?
脊髄性筋萎縮症の専門医がいる病院を見る脊髄性筋萎縮症のQ&A
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説脊髄性筋萎縮症は遺伝性の病気であるため、同じ病気の親族がいる場合は、出産前からマススクリーニングを受けるよう計画しましょう。
また、マススクリーニングで病気が見つからなかった場合・マススクリーニングを受けていない場合・大きくなってからの発症の場合は、以下のような症状があれば脊髄性筋萎縮症を疑います。年齢に応じて、小児科や脳神経内科を受診しましょう。- 支えなしで座れない
- 一人で立ち上がれない
- うまく歩けない
- 手や足などに力が入らない
- 呼吸が苦しい
- 飲み込みがうまくできない
など
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院. 2016
脊髄性筋萎縮症.“脊髄性筋萎縮症”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/upload_files/File/003-201804-kijyun.pdf,(参照 2024-03-12).
日本小児神経学会.“脊髄性筋萎縮症に対する新生児マススクリーニングの手引き”.日本小児神経学会.https://www.childneuro.jp/uploads/files/about/2023SMA/202307SMA_tebiki.pdf,(参照 2024-03-12). - A.
症状の重さにより、異なる初期症状がみられます。
解説症状の重さにより発症する年齢が異なるため、初期の症状も異なります。
脊髄性筋萎縮症は症状の重さにより、Ⅰ型(重症型)、Ⅱ型(中間型)、Ⅲ型(軽症型)、Ⅳ型(成人期に発症するもの)に分けられます。それぞれで以下のような初期症状がみられます。Ⅰ型(重症型)
生まれる前から生後6ヶ月以内に運動機能が低下し、以下のような症状がみられます。
- 体がやわらかい
- 手足がだらっとしている
- 泣き声が弱い
Ⅱ型(中間型)
1歳6ヶ月までに症状が明らかとなりますが、発達の段階により症状は異なります。代表的なものを以下に挙げます。
- 支えなしで立てない・歩けない
- 舌や手の指が震える
Ⅲ型(軽症型)・Ⅳ型(成人期に発症するもの)
1歳6ヶ月以降から成人までの幅広い時期に発症します。歩行ができるようになってからの発症となるため、以下のような症状が見られます。
- うまく歩けない・転びやすい
- 手や足などに力が入らない
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院. 2016
脊髄性筋萎縮症.“脊髄性筋萎縮症”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/upload_files/File/003-201804-kijyun.pdf,(参照 2024-03-12). - A.
全身の筋力低下、筋萎縮が起こります。
解説全身の運動障害、筋力低下や筋肉の萎縮が起こります。特に太ももや肩など体幹部に近い方の筋肉(近位筋)に症状が出やすいと言われています。
脊髄性筋萎縮症は症状の重さにより、Ⅰ型(重症型)、Ⅱ型(中間型)、Ⅲ型(軽症型)に分けられます。それぞれで見られる症状は以下の通りです。Ⅰ型(重症型)
生まれる前から生後6ヶ月以内に、以下のような症状が出現します。
- ミルクが吸えない
- ミルクが飲み込めない
- 誤嚥(ごえん:飲み込んだものが気道に入ってしまうこと)
- 呼吸ができない
Ⅱ型(中間型)
生後6ヶ月から1歳6ヶ月までの間に、以下のような症状が出現します。
- 支えなしで立ったり歩いたりできない
- 手や指が震える
Ⅲ型(軽症型)
1歳6ヶ月から思春期までの間に、以下のような症状が出現します。
- 一人で立ち上がれない
- うまく歩けない
- 手や足などに力が入らない
これらのほかに、成人期に発症するものをⅣ型とすることもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院. 2016
脊髄性筋萎縮症.“脊髄性筋萎縮症”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/upload_files/File/003-201804-kijyun.pdf,(参照 2024-03-12). - A.
SMNという遺伝子が原因と考えられており、遺伝性の病気です。ただし、この遺伝子以外の原因もあると考えられています。
解説脊髄性筋萎縮症は、第5染色体にあるSMNという遺伝子が原因で起こると考えられています。SMN遺伝子から作られるSMNタンパクは細胞内でさまざまなはたらきを担っているため、これが不足することで脊髄の前角細胞(運動の指令を伝える細胞)に異常が起こり、全身の運動障害がみられます。
SMN遺伝子の変異による脊髄性筋萎縮症は、常染色体劣性遺伝という遺伝形式をとり、両親から受け継いだSMN遺伝子の両方が変異していた場合に発症します。
しかし、脊髄性筋萎縮症の患者さんでSMN遺伝子の変異が確認できないこともあり、別の原因もあると考えられています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院. 2016
脊髄性筋萎縮症.“脊髄性筋萎縮症”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/upload_files/File/003-201804-kijyun.pdf,(参照 2024-03-12).
脊髄性筋萎縮症について、医師からのよくある質問
- 最近、転倒しやすくなったと感じていますか?
- 手指に細かいふるえがありますか?
- 手足などに力の入らない部分はありますか?
- 前より歩きにくくなったように感じますか?
- 発音が正しくできないと感じますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 脳神経内科
- 内科