悪性リンパ腫のステージ別(転移の有無別)の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
悪性リンパ腫の予後は病型(タイプ)や病期(ステージ)や年齢など、多くの要因により異なります。
悪性リンパ腫には多くの病型(病気のタイプ)があり、予後は病型や病期(ステージ)、更には年齢、健康状態、治療への反応など多くの要因により異なります。
病期は、がんの広がりにより、Ⅰ~Ⅱ期を限局期、Ⅲ~Ⅳ期を進行期と呼びます。
ホジキンリンパ腫において、限局期ではあれば、抗がん剤と放射線療法併用により10年間治療後にがんが進行せず安定した状態の方が90%以上いらっしゃいます。
進行期でも、予後不良因子が少なければ、無増悪期間(がんが進行せず安定した状態である期間)が5年以上の方は80%以上です。
非ホジキンリンパ腫は多くの病型があり、大まかには悪性度に応じた臨床分類に分けられます。病気が年単位で進行する低悪性度から週単位で進行する高悪性度と、悪性度だけをみても幅広い病型があります。
病期(ステージ)別の予後については、わが国のデータで悪性リンパ腫全体の5年生存率は、
- I期:72.7%
- II期:60.7%
- III期:61.9%
- IV期:50.7%
と報告されています。また、高齢になるほど死亡者数は増加する傾向がみられています。
公開日:
最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
悪性リンパ腫
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
「悪性リンパ腫」とはどのような病気ですか?
悪性リンパ腫とは、白血球の一種であるリンパ球ががん化する病気です。がん細胞の形態や性質でさまざまなタイプに分けられます。
悪性リンパ腫の原因は何がありますか?
原因ははっきり分かっていませんが、遺伝子異常やウイルスや細菌感染などと関連し発症する場合もあると考えられています。
悪性リンパ腫ではどのような症状がありますか?
首や脇の下、足のつけ根などのリンパ節が痛みを伴わずに腫れます。また、発熱や体重減少などの症状が見られることもあります。
悪性リンパ腫には初期症状はありますか?
リンパ節の腫れがもっとも一般的な症状です。押しても痛くない、やわらかい塊として触れられるのが特徴です。
悪性リンパ腫の場合、主にどのような治療をしますか?
悪性リンパ腫のタイプに応じて、化学療法や放射線治療、造血細胞移植などで治療します。
悪性リンパ腫が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
内科(血液内科)を受診しましょう。
悪性リンパ腫のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
悪性リンパ腫は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
悪性リンパ腫のタイプや患者さんの状態に応じて、抗がん剤や分子標的薬を組み合わせた多剤併用療法で治療します。副作用にも注意が必要です。
悪性リンパ腫で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
放射線療法や造血細胞移植などで治療します。
悪性リンパ腫の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
悪性リンパ腫そのものや治療の影響で免疫力が低下しているため、手洗いやうがいを徹底してウイルスや細菌による感染症に注意しましょう。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。