性行為が原因で悪性リンパ腫になったり、性行為で悪性リンパ腫がうつったりすることはありますか?
悪性リンパ腫の種類によっては、性行為によるウイルスの感染により悪性リンパ腫になる場合があります。
悪性リンパ腫は、病気のタイプによって原因や治療が異なります。ほとんどの悪性リンパ腫は性行為によって直接的に引き起こされたり、感染したりすることはありません。
しかし、成人T細胞白血病リンパ腫という病気は性行為によりウイルス感染が起こり、発症することがあります。
成人T細胞白血病リンパ腫は、HTLV-1というウイルスの感染により起こる病気です。HTLV-1には母乳による感染や性行為による感染による感染経路があります。
HTLV-1が白血球のひとつであるT細胞に感染し、T細胞が腫瘍細胞になり増殖すると発症します。HTLV-1に感染したからといってすぐに成人T細胞白血病リンパ腫を発症するわけではありません。感染から発症までは40〜60年かかり、生涯で発症する患者さんは4〜5%とされています。
また、HTLV-1感染者の多くは無症状のキャリアとして生活しています。
他の多くの悪性リンパ腫のタイプについては、性行為との直接的な関連は認められていません。ただし、HIV感染は性行為で感染する可能性があり、HIV感染者は特定のタイプの悪性リンパ腫のリスクが高くなることが知られています。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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