強迫性障害は完治しますか?
「完治」の捉え方によりますが、治療で大幅に改善し普通の生活を送れるようになることは十分可能です。
強迫性障害が「完治」するかどうかは、「完治」をどう考えるかによります。
もし、症状がまったくゼロになり、2度と現れない状態を「完治」と言うなら、強迫性障害においては難しいこともあります。これは、風邪のように原因となるウイルスを退治すれば治る、というタイプの病気とは少し異なるためです。
しかし、適切な治療を受けることで、多くの人が症状を大幅に改善させることができます。
治療の目標は、強迫観念(頭から離れない考え)や強迫行為(繰り返してしまう行動)にとらわれる時間を減らし、それによる苦痛を和らげ、学業や仕事、趣味、人付き合いなど、本来やりたいことにエネルギーを使えるようにすることです。
抗うつ薬による薬物療法や、認知行動療法などによって、症状がほとんど気にならないレベルまでよくなる「寛解(かんかい)」という状態を目指すことは十分に可能です。寛解に至れば、日常生活や社会生活を大きな支障なく送れるようになります。
ただし、ストレスなどがきっかけで症状が一時的にぶり返す(再発する)可能性はあります。そのため、治療が終わったあとも、治療で身につけた対処法を続けたり、調子が悪いと感じたら早めに主治医に相談したりすることが大切です。
病気が「なくなる」というより、「症状とうまく付き合えるようになる」「症状に振り回されずに生活できるようになる」というイメージを持つとよいでしょう。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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