急性ポルフィリン症の原因は何がありますか?
遺伝子変異が関与すると考えられています。
急性ポルフィリン症の主な原因は、血中の「ヘム」という成分(赤血球の中で酸素を運ぶ成分)を作る過程で必要な「酵素」に、生まれつき異常があることです。
この酵素がうまく働かないため、ヘムを作る途中でできる「ポルフィリン体」という物質などが蓄積することによって発症する、まれな遺伝性の病気です。遺伝子変異の関与は確実ですが、詳細な発症機序は未解明です。
急性ポルフィリン症には3種類あり、それぞれの原因となっている遺伝子は、以下とされています。
- 急性間欠性ポルフィリン症:原因遺伝子は、ヒドロキシメチルビラン合成酵素(hydroxymethylbilane synthase)(ポルフォビリノーゲン脱アミノ酵素)遺伝子(HMBS)
- 遺伝性コプロポルフィリン症:原因遺伝子は、コプロポルフィリノーゲン酸化酵素(coproporphyrinogen oxidase)遺伝子(CPOX)
- 多様性ポルフィリン症(異型ポルフィリン症):原因遺伝子は、プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(protoporphyrinogen oxidase)遺伝子(PPOX)
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
近藤雅雄ら. 日本の遺伝性ポルフィリン症~1920 年(第 1 例報告)から 91 年間(2010 年)の集計〜. ALA-Porphyrin scierlce. 2012, 2, 73-82.
中野 創ほか.“254 ポルフィリン症”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000101229.pdf,(参照 2025-08-06).
.“ポルフィリン症(指定難病254)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/5546,(参照 2025-08-06).
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