急性ポルフィリン症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
根治治療はなく、対症療法となります。
急性ポルフィリン症の治療は、主に誘因(原因となるもの)を避けたり取り除いたりすることと薬物療法があり、どちらも大切です。
光線過敏に対しては、遮光によって対応します。ある種のお薬の内服、生理前や妊娠など性ホルモンの変化、タバコ、アルコール、感染症、飢餓、ストレスなどの誘因がある場合は、誘因を除去します。ブドウ糖の投与により症状が緩和されます。
薬物療法に関しては、近年、急性症状に対してヒトヘミンやRNA干渉治療薬ギボシランが使用できるようになりました。ヒトヘミンの主な副作用は、ほてり・血管障害・低ナトリウム血症です。RNA干渉治療薬ギボシランの主な副作用は、腎障害・肝障害です。
また、肝障害がある場合は、デオキシコール酸やコレスチラミンで治療されます。肝障害を伴う場合は、進行すると肝硬変、肝不全となり、肝移植が必要な場合があります。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
近藤雅雄ら. 日本の遺伝性ポルフィリン症~1920 年(第 1 例報告)から 91 年間(2010 年)の集計〜. ALA-Porphyrin scierlce. 2012, 2, 73-82.
中野 創ほか.“254 ポルフィリン症”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000101229.pdf,(参照 2025-08-06).
.“ポルフィリン症(指定難病254)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/5546,(参照 2025-08-06).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
急性ポルフィリン症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです