低ホスファターゼ症で見られる特徴的な血液検査の結果はありますか?
血液検査でALPの値が低くなることが特徴です。また、保険適用の検査ではありませんが、ピロリン酸の値が高くなることも多いです。
ALPの値が低くなる
低ホスファターゼ症では、アルカリホスファターゼ(ALP)という酵素の働きが悪くなるため、血液検査でALPの値が低くなることが特徴です。
ALPは年齢や性別によって体内の量が変わります。特に小児期では通常高い値を示す検査であることに注意が必要です。検査結果が正常範囲内でも、数値が低い場合には低ホスファターゼ症の可能性があります。
ピロリン酸の値が高くなる
血液検査でピロリン酸が増加するのも低ホスファターゼ症の特徴です。ただし、この検査は保険適用外です。
カルシウムの値が高くなる
この病気では骨へのカルシウムの取り込み(=石灰化)が妨げられ、その分血液の中のカルシウムが増えることがあります。このため、血液検査でカルシウムの値が高くなる場合があります。ただし、血液中のカルシウムはさまざまな病気で高い値となることがあるため、あまり特徴的な検査結果とは言えません。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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