鞍鼻が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
鞍鼻の程度が中程度以上、または外傷や過去の手術後に変形が生じた場合は受診を推奨します。
【鞍鼻(あんび)の重症度による受診の目安】
鞍鼻とは鼻筋(鼻梁)がへこんで鞍(馬の鞍)のようになった状態です。美容的な改善を求めて治療されることが多い疾患です。中程度から高度の鞍鼻変形、または過去の外傷や鼻形成術後に変形が残っている場合は、より複雑な手術が必要となるため、専門の医療機関への受診が推奨されます。
中程度~高度の鞍鼻変形
シリコンなどの人工物を埋め込む簡単な方法では対応が難しく、肋軟骨や腸骨などの自家組織を移植する再建術が必要となります。
外傷や手術後の鞍鼻
外傷性鞍鼻や唇裂鼻二次変形のように傷跡(瘢痕)が強い、あるいは鼻尖(鼻先)の血行に問題が懸念される症例では、自家組織移植の適応となります。
【診断と心理的な配慮】
鼻の形に過度に執着する「醜形恐怖症」の可能性を持つ患者さんもいるため、患者の希望が医学的に妥当か、また精神的な問題が背景にないかについても注意深く判断されます。また、鼻形成術の際には、鼻づまりの原因となりうる副鼻腔炎や鼻中隔湾曲症(鼻の真ん中の仕切りが曲がっている状態)などの機能的な合併がないかも同時に診断されます。
【注意】
外傷や先天性疾患に起因する変形を正常に近づける「再建治療」は保険適用ですが、健康な状態からさらに美を追求する「美容医療」は自費診療となります。
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(参考文献)
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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