夜になると蕁麻疹が出る場合、何が考えられますか?
慢性蕁麻疹などでは、夜に症状が出やすい特徴があります。
蕁麻疹の種類によっては、夕方から夜にかけて発症したり悪化することがあります。
慢性蕁麻疹
「明らかな原因が分からず、症状が6週間以上続く蕁麻疹」のことを、慢性蕁麻疹といいます。夕方~夜間に症状が現れたり、悪化したりする場合が多いとされています。翌朝や翌日の午前中には蕁麻疹が消え、また夕方から出始めるということを繰り返します。症状が蕁麻疹のみであれば、ほとんどの場合は治療で数ヶ月~数年でよくなります。
一方で、倦怠感、関節の痛み、発熱などほかの症状がある場合は内臓の病気の可能性もあり、詳しい検査を行う必要があります。気になる症状がありましたら、医師にご相談ください。
その他
夕方から夜にかけての習慣の中に、蕁麻疹の原因やきっかけが隠れていることがあります。例えば、以下のような可能性があります。いずれの場合も、原因を避けるほか、薬などで治療を行います。
コリン性蕁麻疹
夜の入浴後にきまって蕁麻疹が出てくる場合には、汗をかくことが原因になる「コリン性蕁麻疹」の可能性があります。
寒冷蕁麻疹
寒い季節の通勤がある日などに症状が出てくる場合には、寒さ刺激で起こる「寒冷蕁麻疹」の可能性があります。
アスピリン蕁麻疹
夜にだけ痛み止めを使用している場合には、一部の解熱鎮痛薬(非ステロイド性消炎鎮痛剤)によって起こる「アスピリン蕁麻疹」の可能性があります。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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