胃がんで手術できない場合、どのような理由が考えられますか?
胃がん患者さんの手術については、がんの進行度や患者さんの全身状態、年齢などを考慮し決定されます。
胃がん患者さんの手術については、がんの進行度や患者さんの全身状態、年齢などを考慮し決定されます。
まず重要なのが患者さん本人の年齢や全身状態で、全身麻酔の手術に体が耐えられないと考えられる場合には、手術以外の治療を行います。
がんの進行度(広がり)も大切です。
手術治療で病気のすべてを取り除くことが期待できるような場合には、手術治療を行いますが、がんが全身に広がってしまい、手術で取り除くことが難しい場合には手術治療は難しく、抗がん剤治療など他の治療法が選択されます。
そのほかに、がんが大きくなり食べ物が通過できず、食事ができなくなった場合や、酷く出血し輸血が頻繁に必要な場合などに、全身麻酔の手術を行える体力のある場合には、手術治療となる場合があります。
この場合には、手術の目的は病気をすべて取り除くことではなく、症状の原因になっている部分だけを手術で切除することになります。
このように、手術治療を行うかは、患者さん自身の状況と病気の広がりによって判断します。手術で臓器を切除することそのものも患者さんの負担になるため、手術のリスクとメリットを患者さんごとに検討し治療を決定します。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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