健康診断の眼底検査で「網膜色素線条症」はわかりますか?
はい、網膜色素線条症は、健康診断で行われる眼底検査によってわかることがあります。
網膜色素線条症は、健康診断の眼底検査でみつかることがあります。
特に、この疾患では視神経乳頭から放射状に広がる灰色〜赤褐色の線状の病変(色素線条)が眼底に現れるため、眼底写真にその特徴が写り込むことがあります。
健康診断で「網膜に異常がある」「線状の所見がみられる」といった指摘を受けた場合、それが網膜色素線条症である可能性もあります。
ただし、健康診断の眼底検査は通常、簡易的なものであり、散瞳せずに行われることが多いため、眼底の奥や周辺の病変がはっきりと確認できないことがあります。
そのため、網膜色素線条症が早期の段階であったり、線条が淡かったりすると、見落とされる可能性もあります。
また、他の眼疾患との区別もつきにくいため、健康診断だけで確定診断を下すことはできません。
したがって、健康診断で眼底の異常を指摘された場合は、必ず眼科を受診し、散瞳検査やOCT(光干渉断層計)、必要に応じて蛍光眼底造影などの精密検査を受けることが大切です。
これにより、網膜色素線条症の有無だけでなく、視力低下のリスクとなる脈絡膜新生血管の合併なども早期に発見でき、適切な治療や経過観察につなげることができます。
東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
(参考文献)
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