網膜色素線条症の場合、日常生活で気をつけることはありますか?

網膜色素線条症と診断された場合、日常生活の見直し、眼科受診を定期的に行いましょう。

解説

網膜色素線条症と診断された場合、日常生活で特に注意すべきは、目の保護、視覚の変化への注意、定期的な眼科受診、関連疾患の管理です。

特に、この疾患は網膜の深部にある組織がもろくなっている状態であり、些細な刺激や外力によって網膜にダメージを与えやすい可能性があります。

そのため、激しいスポーツや事故による衝撃は、網膜出血や新生血管の誘発につながるおそれがあります。

ボールが目に当たるような球技や格闘技などは、できるだけ避けるか、保護メガネを使用するなどの対策を取るようにしましょう。

次に、視覚の変化に敏感になることも重要です。網膜色素線条症は初期に症状が出にくい一方で、脈絡膜新生血管が発生すると視力の低下や変視症が急激に進行することがあります。

物がゆがんで見える、視界の一部が暗くなる、視力が落ちたなどの変化を感じた場合には、すぐに眼科を受診するようにしてください。

また、定期的な眼科受診を継続することも欠かせません。自覚症状がなくても、OCT(光干渉断層撮影検査)や眼底検査によって、新生血管の早期発見が可能です。

治療のタイミングを逃さないためにも、医師の指示に従って、定期的なフォローアップを受けるようにしましょう。

さらに、関連する全身疾患の管理も大切です。偽性黄色腫や血液疾患、代謝性疾患などが原因となっている場合は、それらの病気の治療や健康管理を継続することで、目の状態にもよい影響を与えることがあります。

公開日

最終更新日

東北大学病院 眼科

山口 知暁 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

網膜色素線条症

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。