「網膜色素線条症」とはどのような病気ですか?

網膜色素線条症は、眼の奥にある網膜に、血管のような線が現れる病気です。

解説

網膜色素線条症は、眼の奥にある網膜に、血管のような線が現れる病気です。これらの線は、眼底検査で血管のように見えることがあります。

網膜色素線条症は、単独で発症することもありますが、多くの場合は全身性疾患、特に結合組織疾患に伴って認められます。

そのほかにも、鎌状赤血球貧血、パジェット病、Ehlers-Danlos症候群などの病気と関連することがあります。

自覚症状は初期には乏しく、多くは偶然の眼底検査で発見されます。

病変が進行し脈絡膜新生血管という疾患が合併すると、視力低下やゆがみなどの視覚障害を引き起こすことがあります。

この新生血管は脆弱で出血や滲出を起こしやすく、急激な視力悪化の原因となるため、定期的な経過観察が重要です。

治療としては、色素線条そのものに対する直接的な治療は不要になりますが、新生血管が出現した場合には、抗VEGF薬(血管新生を抑える薬)の注射が必要になります。

公開日

最終更新日

東北大学病院 眼科

山口 知暁 監修

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