原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫のステージIVまたは再発がんでは、どのような治療を行いますか?
ステージⅣではDA-EPOCH-R療法などが選択され、再発ではCAR-T療法などが行われます。
まず、以下の説明に登場する治療に含まれる薬剤をお示しします。
DA-EPOCH-R
- エトポシド
- プレドニゾロン
- ビンクリスチン
- シクロホスファミド
- ドキソルビシン
- リツキシマブ
R-CHOP
- リツキシマブ
- シクロホスファミド
- ドキソルビシン
- ビンクリスチン
- プレドニゾロン
もともと、これまでの原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)の臨床試験の対象になっている患者さんは、ステージI、 IIの方がほとんどで、ステージⅢ、Ⅳの患者さんが非常に少なくなっています。
これは、PMBCLの患者さんの多くがステージI、 IIで診断されることが反映されていると考えられます。そのためか、多くの試験でステージI、 II(限局期)とステージⅢ、Ⅳ(進行期)が区別されずに治療が実施され、ステージごとの治療成績は区別されずに、まとめて生存率や生存期間が報告されています。
例えば、2013年のDA-EPOCH-Rの治療成績の報告では、ステージⅣの患者さんが29%(15名/全体51名)含まれていることがわかっていますが、ステージ別の治療成績は不明です。
また、2023年の複数のR-CHOP(+放射線治療)の比較検討試験の報告では、ステージⅣの患者さんが6%含まれていますが、同様にステージ別の治療成績は不明です。
ステージ別の治療成績が得られていない理由として、上記2つの試験全体の治療成績はそれぞれ5年全生存97%、 3年全生存97%と良好であること、さらにはステージⅣの方が非常に少ないことなどが考えられます。
まとめますと、ステージⅣにおいても、他のステージと同様の治療が選択され、同様の治療成績が得られる可能性が高いと考えられます。
再発PMBCLでは、CAR-T療法が最良の選択肢と考えられており、リソカブタゲン マラルユーセル(ブレヤンジⓇ)、アキシカブタゲン シロユーセル(イエスカルタⓇ)が承認されています。
ほかには、抗PD-1(ピーディーワン)抗体であるペムブロリズマブ(キートルーダⓇ)も承認されており、同薬による治療の選択もありえます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)
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