原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫のステージIIでは、どのような治療を行いますか?
DA-EPOCH-R療法が標準治療ですが、R-CHOP療法+放射線治療も選択肢です。
まず、治療に含まれる薬剤をお示しします。
DA-EPOCH-R
- エトポシド
- プレドニゾロン
- ビンクリスチン
- シクロホスファミド
- ドキソルビシン
- リツキシマブ
R-CHOP
- リツキシマブ
- シクロホスファミド
- ドキソルビシン
- ビンクリスチン
- プレドニゾロン
日本血液学会のガイドラインでは、「原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)は、まとめてびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)として取り扱う」とされていますが、「PMBCLに対しては、病型に応じた治療が有効である可能性がある」とも提言されています。
具体的には、DA-EPOCH-R療法(R-CHOPにエトポシドを加えた強化治療)の第Ⅱ相試験において,5年無増悪生存(EFS:がんが悪化せず安定した状態)が 93%と報告され、化学療法後の放射線治療が省略可能であることとともに、同治療法の有効性が示されています。
一方、DA-EPOCH-R療法の複雑さと副作用から、最近はR-CHOP療法+放射線治療の臨床試験が多く実施されていますが、DA-EPOCH-R療法との直接の比較試験は行われておらず、現時点では結論が出ていないとのコメントがあります。
上記をふまえて、複数の海外の論文を併せますと、I/II期(限局期)は、 DA-EPOCH-Rが標準治療で、R-CHOP+放射線治療も選択肢になると考えられます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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