原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫の診断基準について教えてください。
CTで前縦隔腫瘤、生検で大型B細胞、免疫染色でCD20陽性、CD30弱陽性、CD15陰性です。
原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)の診断基準は、以下のとおりです。
- CT:前縦隔腫瘤を認める
- 生検:大型B細胞を認める
- 免疫染色:CD20陽性、CD30が弱陽性、CD15陰性である
原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)の診断は、臨床像・画像・病理所見を総合して判断します。若年者に多く、胸の中央部分に限局した大きな腫瘤を形成することが典型的で、胸部CTやPET-CTで縦隔原発であること、他臓器への広がりが少ないことを確認します。確定診断には腫瘍生検が必須で、病理検査では線維化を伴う大型B細胞の増殖を認めます。免疫染色でCD20などのB細胞マーカーが陽性、CD30が弱く陽性、CD15陰性であることが特徴です。これらにより、ホジキンリンパ腫や他のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と区別します。
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(参考文献)
Livia Donzelli et al.“Primary mediastinal large B-cell Lymphoma: Biological features, clinical characteristics and current treatment strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39947011/,(参照 2025-12-15).
扇屋大輔ほか.“原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫”.メディカルオンライン.https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=ag6niria&ye=2015&vo=73&issue=%C1%FD%B4%A9%B9%E68,(参照 2025-12-15).
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原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)
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公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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