地固め療法の入院期間はどのくらいですか?
Ph染色体の有無、年齢により地固め療法は異なるため期間はさまざまですが、約1~8ヶ月程度と見込まれます。
思春期および若年者(おおむね40歳まで)Ph陰性急性リンパ性白血病(ALL)では、小児ALLプロトコールに準じた治療に髄腔内化学療法を行います(JALSG ALL202-U〈思春期・若年成人-Ph陰性ALL〉)。
このプロトコールにおける地固め療法は第6~9週までとされており、およそ1ヶ月と考えていただければと思います(寛解導入療法は第1~5週)。
成人Ph陰性ALL(40~64歳)では、成人型治療に大量メトトレキサートが組み込まれている成人型治療法が推奨され、異なる地固め療法5コースが予定されています。
1コースがおよそ1ヶ月と考えられ、半年程度の見込みと思われます(JALSG ALL202-O〈成人-Ph陰性ALL〉)。
Ph陽性ALLにおいては地固め療法が2種類あり、それぞれ1サイクルはおよそ1ヶ月ですが、交互にそれぞれ最大4サイクル繰り返しますので、最大8ヶ月程度見込んでいただければと思います(JALSG Ph+ALL213)。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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