急性リンパ性白血病になった高齢者が、治療しなかった場合の余命(生存率)はどのくらいですか?
治療しない高齢者の急性リンパ性白血病の余命は、長くとも1ヶ月程度と推測されます。
現在は治療しなかった場合の余命が、正確にどのくらいかという検討は倫理的に難しいかもしれません。
1955年に急性白血病の患者さんを治療群と非治療群に分けて、その生存を比較した論文があります。
111人の患者さんの記録があり、このうち成人急性リンパ性白血病の患者さんは9名です。そのうちまったく治療しなかった方は1名(49歳)で、診断からの生存期間は1ヶ月でした。
当時のなんらかの治療を受けた方は8名(25~55歳)で、診断からの生存期間平均は5ヶ月(1~9ヶ月)でした。
限られたデータになりますが、この報告から治療しなかった高齢者の方の余命は、診断後数週から1ヶ月程度だろうと推測されます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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